八原忠彦記念 Vol.2 ゆらの会 特別編
一昨年9月6日にご逝去された八原忠彦さんを記念して、八原さんが主催してくださっていた「ゆらの会」を特別に復活させます。
八原さん直伝の入れ方で、カジュ祭スタッフが美味しいコーヒーをご用意してお待ちしております。
ゆらの会 特別編 〜珈琲でホッと、人生を語ろう〜
【日 時】10月6日(日)13:00~16:00
【参加費】おひとり500円。
【持ち物】好奇心とあればお気に入りのマイカップ
【場 所】カジュ・アート・スペース 鎌倉市二階堂57-1 0467-23-3663
故・八原忠彦さんの言葉
「ゆら」は、万葉集にある「足玉も手玉もゆらに織る服を君が御衣に縫ひもあへむかも」の「ゆら」、また「玉響(たまゆらに)昨日の夕見しものを今日の朝に恋ふべきものか」の「ゆら」の意を含んでおります。「たまゆら」は現代でも、小説、ドラマをはじめいろいろな場面で使われております。
「ゆら」を広辞苑で引きますと、「玉などが触れ合って鳴る音」とあります。ずいぶんと殺風景な語釈ですが。同じく「たまゆら」は、「玉が触れ合って奏でるかすかな音」とあります。いずれの場合も。美しい玉が触れ合って奏でるかすかな音、かすかであっても美しく妙なる音、万葉人の日常にあった音なのでしょう。「玉」は「霊」に通ずるという考え方もあるようです。
理屈はともかく、ゆらゆら、ゆったり、のんびり、気ままに、といった雰囲気を「ゆら」という言葉から感じていただければ幸いです。フラッと気楽にお立ち寄りいただき、あれやこれやと広がる話題と人との出会いを愉しむ場、そんなことをイメージしております。
月に一度の暫しの時間ですが、どうぞお立ち寄りください。
珈琲はこれまでと同じです。
八原忠彦(やはらただひこ)
高校卒業まで山陰の町で暮らし、大学入学で横浜暮らし、その後鎌倉に定住(北条氏常盤邸跡付近)。
大学では、人の営みとしての経済への関心からヨーロッパ経済史を専攻。近代化論や市民社会論をかじる一方、ロシア文学や日本文学に遊び、時には哲学書をひもとき、最終的には経営史(当時は未だ黎明期)の研究を志すもあっさりと放棄。ご縁によりシンクタンクで仕事をすることになり、スーパーコンピューターにほんの少し触ったりしながら、いわゆる調査研究、提言を続けて十数年。これもご縁により(学)産業能率大学に籍を置いて経営コンサルティングや企業内教育に従事(二十数年)。またまたご縁により淑徳大学国際コミュニケーション学部で学生教育に携わり、経営戦略論、経営組織論、マーケティング論などを講じて(約6年)後現役引退しました。この間まことに多くの方々にめぐり合い、学び、触発される人生でした。そうしたことどもを土台にして、人間の生き方、世の在り方を考えてみたいと一念発起、「ゆらの会」開設に行きついた。豆を挽いて珈琲を味わう生活を続けておよそ40年。
※その美味しいコーヒーの香りに乗せて、カジュ・アート・スペースでは8年もの長きに渡って、楽しい語らいのサロン「ゆらの会」を運営してくださいました。集う人々の思わぬ本音トークを引き出す名ホストでした。(2017年9月6日ご逝去)
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