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2010年1月

涼子の "赤子と私と新境地"

カジュ通信2009年秋冬号 ~ノーテンキ通信~

 

長い間お休みして申し訳ありません。帰ってまいりました。子供産んできました。案外ノーテンキなままでした、、、。
産後復帰第1弾「出産・育児奮闘記」、、、「子供と犬の話は、興味のない者には苦痛である」父の言葉を胸に、簡単な出産の感想と近況報告だけにさせていただきます。

出産・・・「私こんなところから人を出しちゃった!!」と、偉業を成し遂げた感でいっぱいでしたが、世の中にはお母さんがいっぱいいるわけで、私の母も母なわけで、、、それに気付きガッカリしました。
劇的な心の変化はヤキモチを焼かなくなったこと。以前は主人が可愛いというアイドルにまで嫉妬する始末でしたが、母になってからは、エロ話すら微笑ましく聞いてしまいます。
子供に乳をあげていると、主人は「哺乳類だあ、動物だなあ」といつも言います。
ヤキモチも焼かず、乳を出す。これは危険な変化です。

動物にとって最大の敵は人間です。
メスにとって人間の女は強敵です。
獲物を奪われないよう、ファンデーションとブラジャーはつけたいと思います。
、、、せめて外出時は。


 

こども造形教室講師 荒木(古市あらため)涼子

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生きる糧

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2009年カジュ通信 秋・冬号より

 2003年に、ロシアのシベリアで、展覧会とレクチャーをしたことがあります。それまでの、私の、ロシアに対するステレオタイプのイメージは、80年代までの“冷戦”を背景にした実にお粗末なもので、この体験は、それを一気に払拭するものでした。

 その時のロシアは、経済状態が混乱を極めていて、現地のアーティストが、毎日のお惣菜に「ひき肉でも肉が高くて買えない、、、。」と言っていました。
、、、なのに、町には、バレエや音楽のホール、大小ギャラリー、シアターがあっちにもこっちにも、、、!私が行ったのは夏でしたので、お休みのとこが多かったのですが、演目が最も充実するのは、マイナス40℃になるという極寒の冬なのだそうです。
ソ連時代の教育のよい遺産なのでしょう、あらゆるアートが生活の“必需品”として大切にされている様を短い滞在の中でひしひしと感じました。ひき肉買えなくてもバレエは観に行くの?そっちの方が生きるのに大事?かっちょいい。大人も子どもも、かっちょいい。

 モスクワの地下街でも目撃。立ち並ぶキオスクの中に油絵売ってるお店がある、、、!あら、お客さん買ってる、、、!まるでチョコレートや花を買う気軽さで、小さな油絵を、フツーのおばちゃんが買ってる!!日本のどこの地下街にこんな光景の見られるところがあるでしょう。

 「アーティストたるもの、アートで金儲けを考えるのは言語道断」という美しい考え方があります。ロシアのケースにしたって、彼らがあれほどアートを大切にできるのは、社会主義だったからで、これからは同じようにはいかないかもしれません。
アートとお金、、、相性が悪いのに腐れ縁で長年連れ添ってしまった夫婦のような関係です。毎回、アートプロジェクトの金策には、作品の制作以上のエネルギーを使っていますよ。

 しかし、この両者、ほんとに両立しないものなのでしょうか。
プロのアーティスト、というのは、「それで食ってるアーティスト」という意味です。そのお金が、作品を売ったものでも、主旨に賛同してくれた個人や団体からの助成金でも、関連グッズの企画販売でも何でもよろしい。自分以外の人を巻き込んでアートするなら、プロは収支に責任を持つべきですね。(ボランティアのみんな、ごめんよ!!)

 その自治体の経済が何で成り立っているかは、土地土地によって違います。
あるところは自動車産業でしょうし、あるところは、りんごの生産かもしれません。
その中にもし、アートで町の経済が成り立っている自治体があったら、どんなに遠くでも行ってみたいと思うし、きっと住みたいと思うでしょう。多くの“美しい”アーティストもきっとそう思うでしょう。そのためには、みんなでいっちょ、ここらでお金と向き合いましょう!
野菜や牛乳といっしょに、油絵買ってくれるような人を増やすために。

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踊って出会うこと

Natsuko

〜ドイツストリートと国際平和村〜

by 伊藤 夏子(タップ・ダンサー)

2008年秋、2週間ドイツへ行きました。そこで出会った事について書いてみたいと思います。

2007年にカジュを中心に行われたトラーベアートフェスティバル鎌倉
その時、ドイツから娘連れで参加したシャーロッテ(/歌)と、’08年秋にハンブルグ近郊で KYOU(/藤野在住
ピアニスト)
がライブをするという話を聞き、その機に私もドイツへ!と予定を合わせました。

仕事の都合でライブには行けなかったのですが、以前から日本国外でストリートパフォーマンスをしたかった
ので、相方もいるなんて心強い。折りたたみのタップ板を持参し、KYOU演奏のピアニカ&ジャンベとのセッ
ションで、また時には一人で、ハンブルク、リューベック、ベルリンの街角でストリートパフォーマンスをし
てきました。

ドイツのストリート事情は、朝10時前や青空マーケットの場所は不可、同じ店の前で30分以上演らない等、
町による最低限のきまりがあり、パフォーマンスは基本的にOKです。でっかいグランドピアノを路上に出して
演奏している人や、家族に見守られる兄弟のバイオリン弾き、歩道一杯に広げた大きな画を描く人、いろいろ
な人がいます。

大道芸=道交法違反の日本でのゲリラストリートと比べたら、とても自由な気持ちで行えて楽しい!自分のして
いる事が当然だ、と思えるのはうれしい事です。街を歩いている人もパフォーマンスを見慣れていて、気に
入れば一人でもずうっと見ているし、子どもでも楽しんだらにこっと投げ銭を入れていってくれます。その国
の背景がいろいろわかって興味深い「街角で踊る旅」今後は各国行ってみたいので、泊めてくださる方はぜひ
おねがいします!

ドイツでは、シャーロッテをはじめ、アーティスト宅ですっかりお世話になりました。あたたかく勇気をくれた
ご縁に感謝です!!

このストリート旅の途中、ひとつ自分の予定として決めてあったのは、インターネットでみつけた、
ドイツ国際平和村への訪問でした。

世界各国の紛争地で傷ついた子どもたちをドイツへ運び無償で治療し国へ帰す、という活動をもう40年もして
いる組織。そのまま祖国にいては死んでしまう重傷の子だけつれてきており、手術を終えた子どもが回復して
帰国できるまでの間、生活する施設です。私はそこでパフォーマンスさせてもらうことにしていました。

私の中では、日本も支援している他所の国での戦争がピンとこない、新聞で記事を読んでも、それが自分達に
とってどういう事なのか、つかめない、こんな事でいいのかな。。。

友人たちと別れ、オランダ国境寄りの町まで電車とバスを乗り継いで4時間半。

到着後、日本人スタッフの中岡さんに施設を案内して頂く。赤ちゃんから13歳位の子どもが半年から1年間
親元を離れて暮らす場所には、地雷等で脚を失った子のための様々なサイズの杖がありました。

皆の日常的なものをパフォーマンスに使いたかったので、ステッキ代わりに一組貸してもらう。顔などがただれ
てしまっている子、脚のない子が多く、外傷のない子どもは重い内的疾患を抱えている。

でもそういう事はとりあえず心のわきにどけ、パフォーマンスを始めました。

砂や杖でリズムをつくるパフォーマンス等、興味津々で見ていたみんな、最後のナンバーにタップのアカペラを
始めたら、そのリズムに合わせて手を叩きながら歌いはじめた。私の知らない歌がタップにのって会場が一体に
なる! あとで聞いたらアンゴラの故郷の歌だったそうです。

終わったあと広場へ行くとさっき見ていた子どもたちがよってきて、足踏みや杖を鳴らして話しかけてきます。
そのうち、男子は蹴りがどこまであがるか勝負!とか、アンゴラ女子は腰や胸を突き出すセクシーダンスを
次から次へと、これはできる?!と対決を挑んできました。なんだかうれしく、結構ムキになって応戦。
ベールをかぶってひかえめなアフガンの女の子達が、くりっとした目で微笑んでその様子を見ている。

笑顔の皆と別れ、ちょっと寂れた町を眺めバスに揺られているとじわ~と広がる感覚がありました。

あの子たちは私の娘と同じ年頃。つまり今日本で暮らす小学生たちと同じ未来をつくっていくメンバーなんだ
なあ。

彼らの「日本人」のなかに一緒に踊った私が含まれるだろうか。私の娘ともいつかどこかで知り合うだろうか。
殺し合いではなくて歌や踊り合いで勝負を決める世界になればいいのにな。武器撤廃。相手の文化をよく見て
自国の文化を再認識すれば、引き分け停戦。そのまま路上で亡くなっていたかもしれない彼女たちが、平和村の
おかげで救われてよかった。喜びと希望を持っていてよかった。”今”起きている事はすべてつながっている、
という事を感じて身震いする。どこの子どもも憎しみより楽しみと出会えますように!!

私は何をしていけるだろう。

※もしご興味を持たれたら、平和村のリポートをのぞいてみてくださいね。すべて寄付金で活動していて、集まった資金で救える子どもの人数が決まります。

カタログハウスの「通販生活」新春号にも記事があり、一口2000円のお年玉カンパを募っています。

FRIEDENSDORF INTERNATIONAL ≪ドイツ国際平和村≫

Lanterstrasse 21, 46539 Dinslaken, Germany

TEL +49-(0)2064-4974-135/126

FAX +49-(0)2064-4974-999

E-MAIL japanpeace@friedensdorf.de

寄付金口座:

三菱東京UFJ銀行 本店 普通口座

口座番号:0152887

口座名:ドイツ平和村またはAktion Friedensdorf e.V.


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伊藤夏子/タップダンサー。鎌倉山崎のぼっとん古家にひとり娘&猫3匹と暮らす。

ライブ予定等は「あしおとがきこえる?」をごらんください。

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