チーズ料理 美食館
2010年カジュ通信 新春号より
第14回「エキゾティックなギリシャ風前菜」
ギリシャ料理は召し上がったことがありますか?
大きい意味では地中海文化と言えますが、ギリシャやトルコなどにはやはり独自のエーゲ海文化があります。
日本で言えば、私たちは地球規模で太平洋に位置していますが、東側の海を日本海と呼び、四国との間の海を瀬戸内海と呼び分けているのと同じです。
ここはチーズやスパイス、肉の使い方などでもラテン文化全体の原点となった国々。その後古代ローマで洗練され料理の基礎が完成します。
さて今回はギリシャで出されるチーズを使った前菜をご紹介します。
至ってシンプルですが、西と東の文化のニュアンスが混ざり合う象徴的な味わいです。フェタというのは羊乳の塩漬けチーズで、ギリシャ風サラダには黒オリーヴとともに欠かせないものです。
フェタは生で食べることが多いのですが、ここでは火にかけているのがポイントです。
鎌倉ワイン・アカデミー主宰 永井万希子
【作り方】 (二人分)
・無塩バター大さじ三杯
・フェタ450g
・レモンの絞り汁適量
・胡椒、セロリの葉、ケシの実適量
1.耐熱皿にバターと塗り付ける。
2.フェタを1cmくらいにスライスし(予めチーズを味見して、塩辛すぎるようなら水に付けてしばらく塩抜きする)
3.耐熱皿に並べ、180℃のオーヴンで焼いて、チーズが少し泡立ち始めるまで温める。
4.レモン汁と刻んだセロリの葉、ケシの実をかけて出来上がり!
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