しあわせのパッチワーク
カジュ通信2011年早春号 より
年末からタチの悪い貧血になってしまい、ただ今、鉄づくしの治療中。文字通り、“血の巡り”が悪いので、体が思うように動かないだけでなく、頭の回転もすこぶる鈍い。鈍くなるだけでなく、思考がポジティブにならない。これはいかん!なので、この場を借りまして、今回は、幸せな気持ちにしてくれる「私の小さな幸せの素」、じっくり書いてみたいと思います。
記録的乾燥気候で、毎日美しい富士山。美しくて思わず合掌。去年散ったカエデの葉が庭にジュータンのようになっていて、それはそれはきれいで幸せ。織機にかかっている生徒さんたちの織りかけの布たち、できあがった土岐とは一味ちがう“進行形の美しさ”が見ているだけで幸せ。仕事場にあるアラジンストーブの上で、ヤカンにお湯が沸いている様が幸せ。電気カーペットにうつ伏せで大の字で寝そべるの、幸せ。久々に海に行って、古いガラスびんが珍しく拾えて、かなり幸せ。親しい友だちに、赤ちゃん生まれて、うれしい。父の背広、心ある布の作家さんに、素材として引き取ってもらえて、ほんとうに幸せ。母の洋裁の端ギレは地元の作業所に生かしてもらえることになって、これも大そう幸せ。
両親が50年前、新婚時代になけなしのお金で、はじめてした買い物“真空管のステレオ・レコードプレーヤー”、地元の伝手で修理できるかもしれないことがわかって、とっても幸せ。体の調子が悪いと知った友人たちが、とっかえひっかえ届けてくれる、おでん、スープ、カレー、シチュー、バニラのキャラメルロールケーキ、ゴディバのチョコ、珍しい薬草のお茶、穀類、、、、嗚呼、極幸。雑草のない庭、最近はじめて食べた桃屋の食べるラー油、塩昆布と白菜漬けでお茶漬け、真夜中のamazonショッピング、朝風呂、和食の朝ごはん、サッカー勝った、ジョニー・デップはやっぱりかっこいい、静雨庵のミソネギラーメン、ベルグフェルドのシュークリーム、バーンウエンターのグリーンカレー、‘イケメン’ジェームス・フランコはマイブーム、荏柄天神の梅咲いた、シュロの葉で染まったやさしい黄色、スオウの朱色、エースコックのはるさめスープ、湯たんぽ仕込んだ布団、麻心のシラス定食、「風をつかまえた少年」いい本だった、伯母の手作りケーキ、日が長くなった、路地フェスタの準備が始まって、メンバーたちと再会、抹茶ラテ、時々カジュでちびっこたちと��るyoutubeのドリフ大爆笑、仕事のアイディアノートに貼ってあった、幼い頃の息子の写真。、、、、そう、みんな幸せ。
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