往復書簡(21) 瀬戸なおよさんから井上智陽へ 2009年春・初夏号
【テーマ】おもちゃ

井上智陽さま
ちいさんはイラストレーターであるばかりでなく、おもちゃの創作研究家としてもご活躍です。サイトにのっていた過去のインタビューで、「手作りおもちゃの持つメリットは?」という質問へのちいさんの答えが印象的でした。
「子供が大きくなってみないと、メリットがあったかどうかはよくわかりません。まず子供よりも親の方に「喜び」というメリットがあるのではないかと僕は思っております。」
こどもと遊ぶうちによくそう思うようになったのですが、おもちゃってあってもなくてもいいし、すべてのものがおもちゃと思えばおもちゃです。何か心にひっかかり、工夫をすれば、何がよろこびに変わるかわかりません。そのプロセスがたのしみであり、遊びなのかと。おもちゃはそれを仲介してくれるもの、単なるツール、大切なのはそこに生まれる記憶なのだと、思います。
ちいさんの手作りおもちゃには、そういう素敵な記憶を生み出すヒントがいっぱいありますね。」アイデアはしっかり出すけど、つくるひとによってさらに工夫できる余地がありますし。手作りおもちゃによって、たくさんの場面でそれぞれ記憶が生まれてそれが積み重なっていく。とても重要なことだと思います。
わたしたちが生み出すプロダクトもたくさんの記憶をつくり出す、よい「おもちゃ」になればいいな、といつも思っています。
わたしたちがつくっている1枚のカードが生き物に変わるペーパークラフトカードを、ここに付録します。カジュ通信は切らずに、コピーしてつくってみてくださいね。
Seto(いきものに学ぶデザイン)
http://setodesign.jp
瀬戸なおよ




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