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2014年3月

往復書簡(24) アルバレス湊 万智子さんから赤松加寿江さんへ2010年新春

再び、往復書簡のバックナンバーを掘りなおしています。2010年新春までたどり着きました。

【テーマ】 本気モード

赤松加寿江様

「翼の折れたエンジェル」と聞いて、「赤松加寿江」と答えられる人は少ない。

なぜなら、2009年仮装忘年会inカフェ鎌倉美学に参加した勇士達にしかみせていない、

かずえちゃんお手製のテーマが「エンジェル」。

アスクルの段ボールを羽の形に切り、白い紙を貼り、電源がなくとも点灯するドンキの電飾つきの羽をぐるりとまきつけ、ワイヤーハンガーを折り曲げて背中に固定した天使の羽。

ヤマトタケルノミコトや、卑弥呼、もう一人の天使、悪魔、堕ちたビーナス、ケンタウルス、弁財天、福禄寿たちと商店街を練り歩き、「インディアンの少女」とバンジョーを生演奏してるうちに、とうとう天使の羽は折れてしまったとさ。

2009年のかずえちゃんは、鎌倉芸術祭の事務局という仕事が加わり、休む暇なく走り続けてきたよね。

そのクソ忙しい年の暮れの数時間の「遊び」に、ここまで本気モードで参加できるかずえちゃんが好きです。(誉めてるんですよ!)

ある時は、建築士。ある時は、バイオリンのおねえさん。

たまに、カフェ鎌倉美学のイタリアンシェフorスタッフ。

その姿は、キューティーハニーも、真っ青の多芸多面な女性。

本気モードで挑戦してたら、こんなこともあんなこともできちゃいました。

っていうおちゃめなノリで答えてくれそうだよね。

泣いて笑って、いっぱい飲んで。

これからも、大いに人生を楽しんで、いっしょにいろんなことに挑戦していきたいね。

本気モードの人にしか味わえない「感動」が、私はあると思います。そのスペシャルな感動は

困ったことに、「苦労」もセットになってるんだけど、わかりあえる仲間がいれば「感動」100倍、苦労は酒の肴に進化してくれるからステキです。

ということで、今度の仮装は「キューティーハニー」でお願いします。

「天使」に変身した「キューティーハニー」じゃないですよ。

アルバレス湊 万智子

大切な友人にラブレターを書く機会を与えてくれた、まきこさん、まゆみさん、周ちゃん、へ感謝!

アルバレス湊 万智子・・・・・・・・カフェ鎌倉美学 主宰

http://www.kamakurabigaku.com/

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往復書簡(22) 井上智陽さんから波多 周さんへ

【テーマ】 縁

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往復書簡(21) 瀬戸なおよさんから井上智陽へ 2009年春・初夏号

【テーマ】おもちゃ

井上智陽さま

ちいさんはイラストレーターであるばかりでなく、おもちゃの創作研究家としてもご活躍です。サイトにのっていた過去のインタビューで、「手作りおもちゃの持つメリットは?」という質問へのちいさんの答えが印象的でした。

「子供が大きくなってみないと、メリットがあったかどうかはよくわかりません。まず子供よりも親の方に「喜び」というメリットがあるのではないかと僕は思っております。」

こどもと遊ぶうちによくそう思うようになったのですが、おもちゃってあってもなくてもいいし、すべてのものがおもちゃと思えばおもちゃです。何か心にひっかかり、工夫をすれば、何がよろこびに変わるかわかりません。そのプロセスがたのしみであり、遊びなのかと。おもちゃはそれを仲介してくれるもの、単なるツール、大切なのはそこに生まれる記憶なのだと、思います。

ちいさんの手作りおもちゃには、そういう素敵な記憶を生み出すヒントがいっぱいありますね。」アイデアはしっかり出すけど、つくるひとによってさらに工夫できる余地がありますし。手作りおもちゃによって、たくさんの場面でそれぞれ記憶が生まれてそれが積み重なっていく。とても重要なことだと思います。

わたしたちが生み出すプロダクトもたくさんの記憶をつくり出す、よい「おもちゃ」になればいいな、といつも思っています。

わたしたちがつくっている1枚のカードが生き物に変わるペーパークラフトカードを、ここに付録します。カジュ通信は切らずに、コピーしてつくってみてくださいね。

Seto(いきものに学ぶデザイン)

http://setodesign.jp

瀬戸なおよ

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往復書簡(20) 藤田朝美さんから瀬戸けいたさん、なおよさんへ

【テーマ】 子育てとオーム貝と

Seto 瀬戸けいたさん、なおよさんへ

こんにちは。過日はアトリエでの楽しいひと時をありがとうございました。おふたりの好きなものとポリシーが充満したアトリエは、とても居心地よかったです。そして、「私も、自分ならではのものを生み出したい」「○○さんならではのもの、を紹介してばかりじゃツマンナイッ(※)」という強くて苦くて小さな種が、ガシッと植え付けられました。(※誰かのユニークな手仕事と、それを好む人とをつなぐ仕事をしたいと考えていました。) その小さな種は、しばらくイジイジした後、「お名紋づくり」という小さな形で発芽しました。家紋ならぬお名紋。その人の名前と願い事をモチーフにした、世界にひとつの紋づくりです。初めて尽くし、悩み尽くしな仕事部屋は、前より居心地よくなった気がします。

さて。そんな種まで植え付けちゃうSetoプロダクト。最近のものでは、イカの表皮に学んだテキスタイル・・ドットを塗って、自分だけのデザインを作る発想が、大好き!イカさんも、10本足、てだけじゃない個性を表現してもらえて、喜んでいることでしょう。

そう、Setoさんの生き物たちは幸せですよね。

瀬戸さんは、生き物たちを尊敬している。そしてその生き物ならではの個性を見出し、一番魅力的な形で生かすことで、人間の相棒として愛されるプロダクトにまで、育て上げてくれるから。

・・・って、この文章。「生き物」の部分を「子」に置き換えたら、子育て論になりそう?私には未知の世界ですが・・・、いま興味あるんです、子育て。お名紋をつくっていると、いろんな親御さんから、熱い名付けエピソードを聞きます。家庭ごとの価値観が垣間見えて、それはそれは楽しいです。

そこで、瀬戸家の子育てって。プロダクト同様、興味津々です。おはなし聞かせていただけますか?

大切にされていること、こんなところを見ているよ、遊びやオモチャ、あ、そうだ鎌倉に来てからこう変わったよ、なんてことも・・・どんなことでも、聞かせてくださると嬉しいです。

当初はものづくりについてお聞きしたいと思っていたのに、まさか子育ての質問になってしまうとは。私も、その作品から子育てを連想させるような、心あるものづくりをしていきたいです。

では、2009年、またSetoならではのプロジェクトにたくさん出会えることを、とても楽しみにしています!

追伸

少し前、ニューカレドニアの夜の海に潜り、オウム貝を見ました。彼らは600M程度の深海から、夜、食事のために30M程度の浅い世界まで上ってくるんだそうです。・・・水圧差20倍の長旅行!!を叶えるその秘密は、うず巻きの中の30もの小部屋。そんな偉業を全く感じさせずポヨポヨ漂っているオウム貝を見て、「小部屋が可能にするこの長旅・・・Seto的に見立てるとどうなる?」と思っていたのですよ!本当のはなし。

お名紋づくり   藤田朝美

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往復書簡(19) 山岸壮太郎さんから藤田朝美さんへ

【テーマ】いまのかまくらって どうですか?

藤田朝美様

こんにちは。

この前は路地フェスでのチラシ作成やあれやこれやとボランティアお疲れ様でした。一番面倒な作業を買って出ていただき、参加者としてとても感謝いたしております。またイベント中も当工房に足を運んでいただき有難うございました。また遊びに来てくださいませ。

いつも藤田さんの「贈り物ブログ」楽しく拝見させていただいております。紹介されている製品だとかグッズだとかは、一風変わったものばかりで。でもただの変り種と言うわけでも無く、実際に人にプレゼントすることを想定した、ちゃんと役に立つ(笑)品々の紹介。ですから「贈り物ブログ」を見てると、おぉ、これはあの人っぽいぞとか、これ絶対あいつ好きだろうなとか妄想がドライヴします。

そして最近では藤田さん発信の「お名紋プロジェクト」も着々のようですね。名前の漢字やその人の趣味からお名前の「家紋」ならぬ「お名紋」をデザインしていこうというプロジェクトのようですが、とても面白い発想だと思いました。まさにちょっとした贈り物にぴったりですね。プロジェクトが軌道に乗るといいですね。

話は飛びますが、藤田さんは岐阜県のご出身だったと思いますが、私のそれほど広くない鎌倉交友関係者の中に岐阜県出身者が四人もいます。これって結構な確率じゃないでしょうか?ですから私は鎌倉の岐阜県民率は高いはずだと勝手に思い込んでいます。岐阜県民は鎌倉に惹かれるのだと勝手に思い込んでいますが、どうですか?思い当たる節はありますか?きっと鎌倉に訪れた岐阜県民は鎌倉に故郷を感じこの地に住まうのではないかとロマンティックに想像してみましたが。藤田さんはどのような思いで鎌倉に住もうと思ったのですか?どんなところが気に入ったのですか?きっかけは?

それにしても最近の鎌倉の街の移り変わりのスピードはものすごく速くなった気がしてなりません。お屋敷や山だったところがいつの間にか分譲住宅やマンションになっているところがたくさんです。私にとって鎌倉は歴史的拠点や観光地の前に生活圏ですので、街に活気が出て便利になるのなら正直開発に異論はないのですが、今更みんな 言ってる事を改めて言うのもなんですが、無駄に思えてならない開発が多すぎる気がします。最近では北鎌倉駅沿いの山を崩して何か立てる計画もあるらしいのです。電車に乗ってやっと鎌倉に帰ってきたと思っても、最初に目に飛び込んでくるのが無機質なマンションだったりしたらちょっとらしくないですよね。このままらしくなくなってしまっては岐阜県民だけでなくみんな離れてしまう。やっぱり自分の住む街は魅力的であって欲しい。私は鎌倉から離れて暮らしたことが無いので、この街が好きですが、イマイチその魅力というものを理解しているようでしていないような気がします。むしろ後から住まわれた方のほうがよっぽどその点を理解して街を大切にしてくれてるのではないかと思います。一番鎌倉の魅力を理解しているはずの岐阜県民の方に、今の鎌倉ってどうですか?どこが良くてどこがダメなんでしょうね?ちょっとお聞きしてみたくなりました。

勝手な思い込み文章長々と失礼しました。これからは過ごしやすくなり食べ物も美味しい季節ですので、藤田さんの楽しい発想・センスもフル稼働だと思います。お仕事やプロジェクトのこれからのご活躍を期待しております。それではまた。

グラスビーズ工房ぐりぐら

山岸壮太郎

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往復書簡(18) フジムラカズトさんから山岸壮太郎さんへ

【テーマ】 固定概念

ぐりぐら 山岸壮太郎さまへ

こんにちは。毎度お世話になっております。

さっそくですが、はっきり言って今さらぐりぐらさんにこうして聞きたいことは無いです。

もし聞きたいことがあるなら直接聞くし、まして手紙を書くなんて気持ち悪いっす。

なので勝手に自分が最近気になっていることを書きます。

ボクは最近、“イメージ”とか“固定概念”とかにとても興味をもっているのですが、 “いいかげん”“てきとう”というのがボクは大好きで、自分でもそういう奴だと思うし、他人からもよく言われるのですが、

どうも世間ではイメージがあまり良くないとされています。

辞書で調べたところによると“てきとう”とは「その場を何とかつくろう程度であること」となってます。

ボクは言ってることがコロコロ変わるし、行動や態度もすぐ変わります。

でも、それって“いいかげん”や“てきとう”ではなくて当たり前だと思うのです。

日々いろいろ変化しているし、気分だって全然ちがう。体の変化もあるし、たとえば晴れの日と雨の日でも全然ちがう。

だから人の気持ちも変わってくる。それが素直だし、そういうもののような気がするのです。

言葉のイメージだけが先行していって、その言葉のもつ意味がどんどん変わっている気がします。

この間は街を歩いているとある靴屋さんに「歩いて健康、ウォーキング!!」と書いてありました。

ウォーキングは歩く以外に何があるのでしょうか。

仲の良いお客さんがいて、言いたいことを言いあってギャーギャーしていたら、他のお客さんに「仲が良くて兄弟みたいだねー」と言われました。

でも実際に兄弟が仲良かったりすると「兄弟なのに仲良くてめずらしいねー」とも言います。

どっちなのでしょう。

「あの人はお酒も飲まないし良い人」なんて、まるで酒飲む人が悪い人みたいな感じがします。

生活しているとこんな言葉たちに引っかかります。

最近ではcafeというイメージもだいぶつくられてきたように思います。

人の肩書きなんてのも、あるとそのイメージでつくられてしまうので、ボクの店ではそういったもの全て排除しています。

おまけに店の名前も変えてしまいました。

そういった“いいかげん”で“てきとう”なみせですが、これからもどうぞよろしくお願いします。

FACTORY ( ex KING ) フジモト カズト

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