たねのなか 〜2〜
*「少女パレアナ」、という本をご存知でしょうか。
「赤毛のアン」を訳した村岡花子さんの訳で、本好きだった私は、夢中になって読んでいました。
彼女の趣味は、牧師だったお父さんから教えてもらった、「喜びの遊び」。
一見、しあわせに思えない状況で、いかに発想の転換をするか。前向きにとらえるか。というような内容でした。
子ども心に、ううむと唸りながら、読んだ覚えがあります。
(テレビでも、ハウス名作劇場で「ポリアンナ」として放映されていたみたいですね。私も見てたはずなのですが、なぜだか記憶になく。ご存知の方、いらっしゃいますか~?)
*ここのところ、旅行以外で、海外暮らしの経験がある日本人や、世界一周へ出かけて帰ってきた日本の人と、お話する機会が、多々あります。
そこで気がついたのは、同じような経験をしていても、とらえ方によって、プラスなったりマイナスになったりするこということです。
結局は、何が起きたかではなくて、それをどうとらえるか、なのですね。
それこそ、パレアナのように、前向きにとらえてもいいし、全く逆でもいい。
私は、海外に行って、“もともと好きだった日本が、ますます好きになった組”ですが、もちろんそうでない人もいる。
そう考えると、良い悪いや、幸も不幸もよくわからなくなってしまいます。
ただ単に、好みの問題なんでしょうかね。
*それにしても、なんだか不思議だなあと思うのです。人によって違うことが。
最近は、その違いを確認するのがおもしろくて、いろんな人から話を聞くことに興味があります。
まだまだ若輩者なので、自分の我が出ることも多いですが、みんなそれぞれ自分の好みがあること、一人一人違うこと、そしてそれはどうしようもないこと、に、深い安心と、おもしろさを感じる日々です。
ということで、「パレアナ」、もしご興味があれば、図書館などでぜひぜひ。
もし、嫌いな内容だったらごめんなさい!私も、久々に読み返してみようかなあ・・。
2017年・夏
向井 吏恵(つむぎ)
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