たねのなか 〜4〜
*先日、東京は下町、蔵前にある毛糸屋さん、keitoに行ってきました。
編みキノコ会議という、おもしろそうなお話会に参加するためです。
編み物教室の三代目である、横山さん(ニット男子!)が、文化史を背景に、建築からジブリから、はたまたスターウォーズまで踏まえたうえで、ものづくりや、編み物の未来などについて、縦横無尽に語ってくださる、熱いお話会でした。
江戸時代、編み物は武士の内職だった・・!などというお話も飛び出し(○○藩は編み物がうまい、などという記述も残っているとか)、編み物=女性のものという思い込みも崩れ、その時々に、必要に応じて、変化しているだけなんだなあ~と。
誰のもの、とか、OOでなきゃ、とかの、気がつけないくらい、透明化している思い込み。
全部取っ払えたら、どんなおもしろい世界になるんだろう!なんて思ったり。
*お話会の後、「編みキノコ」の、編み図入りポストカードをいただいてきました。
編み図なしで、「スキニ編ム」を提唱されている横山さん。
簡単に文章で書かれた作り方には、「だいたい何目ぐらい」とか書いてありました。
きっちりと、形や目数が必要なものでは、そうはいかないのかもしれませんが、キノコだから、それでいいのです。ふにゃっとしてる、かわいいキノコができました。
そして、編み図なしの編み物は、想像以上のおもしろさでした。
てきとうに手を動かして、てきとうなところで目を増やし、てきとうなところで減らす。手紡ぎ糸にも通じるような、自由な感覚。
余談ですが、その日、横山さんと、ニットデザイナーをされている方に、つむぎ糸で編んでもらう機会があったのですが、手紡ぎ糸って気持ちいいんだね~というお声もいただき、なんだかとても嬉しかったです。
向井 吏恵(つむぎ)
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