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涼子の "スカ線旅情"

カジュ通信 2013年 秋・冬号 〜 ノーテンキ通信 〜

正午の横須賀線 : 
① 太っているけどモテる、自信に満ちた派手な34歳
② ガリガリに痩せた色黒女「幾つですか?」と質問したら「幾つに見えます?」と質問返ししそうな、ちゃっかり「32歳位?」と答えてもらえると思っているが、実際46歳に見え、実年齢もきっと46歳の女
③ DEAN&DELUCAバッグを持った、色白の、無個性だが個性的と言われたい、茶髪ボブの36歳女。

まず、
② 「私、こないだ奄美行ってきてさー」

① 「え、また行ったの?」

② 「うん。私、完璧に島の子と同化してたし!」

①/③「ギャハハ!」

① 「誰と行ったの?」

② 「〇〇とその彼氏と3人で」

③ 「えー、なにそれ?」

② 「え? 私、いっつもそうだよ。友達カップルと同行ばっかだよ」

① 「部屋も一緒なんだよね」

② 「そうそう、ベッドも一緒・・・って、アホか!!」

②/③「ギャハハ!!」
(・・・鎌倉駅着)

① 「やっぱみんな鎌倉で降りるねー」

② 「そりゃそーだよ」
(・・・やはり降りない)

そう、一歩先ゆく女は鎌倉を通過し、敢えて逗子を選ぶのです。さすがです。

毎木曜日、逗子を訪れますが、毎回似たような女3人組と遭遇・・・楽しい電車です。

おしゃれ横須賀線、バンザイ!!

荒木 涼子

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