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涼子の " 尊いみんなに "

カジュ通信 2018年 夏号 〜 ノーテンキ通信 〜

" 子供はすごい "に反対だ。感性が豊かだとか、発想力が優れているとか・・・そりゃ たまには面白い子もいるけれど、多くの子供は特に光っていない。多くの大人と同じように。

4年生の長女が、国語の授業で「一つの花」という戦争中の物語を習っているのだが、子供に知らない世界を想像させるには、奥ゆかしすぎるお話だ。さし絵も地味すぎる。

結局、火垂るの墓なんじゃないかと思う。戦争を知る父は、あのアニメを観たくないという。そのくらいきれいな絵で、悲惨じゃないと、子供の頭には残らないと思う。

普通の頭の子供たちに、夏だけでも、少し考えさせるには、単純なやり方がいいかと、特に想像力が欠けた、経験もない私は考えた。

面白くはないけれど、間違いなく尊い子供たちに。

荒木 涼子

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