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2023年9月

♪NAOMUSICA♪

カジュ通信  2023年 夏号

先日、私の地元の夏祭りがありました。4年振り。

しかし、この
4年の間にお祭り幹部の高齢化問題?により本祭での山車を出す事までは許可が出ず、若い男達の御神輿とこども神輿のみ。

私が指導しているお囃子保存会は巡行できず、今までと違った演奏をしなければなりませんでした。車に太鼓を積み、御神輿の休憩ポイントに自分達で向かいブルーシートを敷いて子ども達は演奏する。大人達は日除けの為のパラソルを持って立つ。猛暑の中、保存会の皆で力を合わせて乗り切った本祭りとなりました。

一方で
4年振りでわかったこと。予想以上に子どもがたくさん来ていました。皆お祭りを心待ちにしていたのですね。
これなら来年のお祭りは山車を出して皆で引っ張ることができるかも!?

そんな逗子市池子の小さな神社のお祭りですが、文化財保存を目的として池子ばやし保存会HPを作成しました。お囃子の全曲を録画・録音し、教材として使用できるようテキストも載せています。私の笛の師匠吉田明久先生の手作りです。

鎌倉の十二所神社のお囃子もその昔池子に習いに来たそうです。思わぬところで鎌倉と繋がっていて驚きました。池子ばやしの歴史も載っているのでぜひ覗いてみてください♪


くのきなおみ

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小栗と小栗


Theatrekhajus4020230721  小栗上野介(群馬・東善寺)

 今、小栗上野介をテーマにした戯曲を書いています。

小栗上野介と聞いてピンときたあなたは相当な幕末通! 恥ずかしながら僕なんぞは、このお題を頂いた時「ああ、小栗判官ですね、それは面白そうだ」と答えてしまいました。

そうです、小栗判官と小栗上野介はまったくの別人物。しかも小栗判官は伝説上の人物。それに対して小栗上野介は実在した人物で、江戸末期に遣米使節団にも目付として参加し、勘定奉行等々を歴任、そして横須賀に日本初の製鉄所を作り、これまた日本初の西洋式ホテル・築地ホテルを作った近代日本の父の一人。

 しかしこの二人に共通しているのは、いずれも無惨な死を遂げたということなのです。

 小栗判官は、神奈川の藤沢他各地に伝説が残っていて、常陸国の小栗城城主・小栗満重をモデルにして創られた人物と言われています。

その土地によってストーリーは違うようですが、藤沢・遊行寺に伝わるそれは、謀略によって謀反の疑いをかけられ、鎌倉方に攻め落とされた小栗判官が三河へ脱出をはかる最中、藤沢に差し掛かったところで日が暮れ、親切にも宿を提供しようと申し出た横山太郎という者の屋敷に泊まることにします。しかし、この横山太郎というのは、実は小栗の持ち金目当ての盗賊で、結果、小栗は毒殺されてしまうのです。

 かたや小栗上野介は戊辰戦争勃発後、東国に攻め上がる薩長連合軍に対し、真っ向勝負、徹底抗戦をとなえ、箱根を越えてきたところで陸と海から撃退する秀逸なプランを提案するも、弱腰の将軍・徳川慶喜は勝海舟のとなえる無血開城恭順プランを採択。その後小栗を罷免してしまいます。

 ちなみに、後々日本陸軍の創始者となる薩長連合軍の司令官補佐・大村益次郎は、事後、小栗の提案したプランを耳にすると震え上がり、あれが採択されていたら今頃自分たちの首はなかっただろう、と述懐しています。

 ともあれ、小栗は驚くほど潔く身を引き、代々の知行地である上州・高崎の権田村に引きこもりますが、小栗を恐れた薩長連合軍に難癖をつけられ、なんの取り調べもなく斬首されてしまうのです。

 二人ともなんとも実に悲運な、無惨すぎる死を迎えたものですが、好対照なのはその死の後のこと。

 小栗判官の方は死した後、閻魔大王の同情によってこの世に蘇り、熊野の温泉に浸かって復活すると、見事復讐を果たすのに対して、小栗上野介はその死に際し、納得いかずに大声で異議をとなえる家臣を諌め、「この期に及んだら致し方ない。武士らしく諦めよう」と言って抵抗せずに死んでいく。もちろんその後の復讐劇も祟り話もありません。

実在の人物だからといえばそれまでですが、近代日本の影の立役者であるはずなのにそこまで知名度がないのは、明治政府によってある種意図的に忘却せられたからとも言われています。

にも関わらず「うらめしや~」と化けて出てこないところは、やはり正真正銘の武士だったからなのでしょうか。はたまた、先進国のアメリカをその目で見て、魑魅魍魎が跋扈する江戸の夢から覚めたからでしょうか・・・。

 自らの死を不服として蘇り復讐する小栗と、潔くその死を受け入れる小栗。皆さんは、どちらの小栗に魅力を感じるでしょうか。

 

カジュ通信 2023年夏号 紅月劇団 石倉正英

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たねのなか26

カジュ通信 2023年 夏号

 

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鎌倉もののふ隊だより

カジュ通信 2023年夏号

 

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きし亀子の歴史散歩12

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みゆのぐるんとデンマーク日記Vol.2

こちらの記事は紅月劇団の看板女優としても知られた伊藤美友さんの4回シリーズの特別寄稿です。

2023年夏号

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Miyu2307

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