たねのなか(MUKAI)

たねのなか 〜8〜

↓クリックして拡大

Mukai_tane08

むかい りえ

2019年 新春号

| コメント (0)

たねのなか 〜7〜

↓クリックして拡大

Mukai_tane07_2

むかい りえ

2018年 秋・冬号

| コメント (0)

たねのなか 〜6〜

スピナッツ(夏2018。鷹の雛、飛ぶ技を習う)

*「はい、どうぞ。読みたかったでしょ」
にこにこしながら、義母がどーんと置いてくれたのは、七年分の「SPINNUTS」でした。帰国し、夫の実家に挨拶に行った時のことです。もちろん無我夢中!!で、ページをめくりました。

*「SPINNUTS」スピナッツとは、「羊にまつわるあれこれ」が書かれている雑誌です。羊毛を使った手仕事はもちろん、世界各地の織や、環境に配慮した染色方法など、その内容は、多岐に渡っています。初めてこの雑誌を手に取った時、一房ずつ羊毛が留められていたこと、その手間暇を惜しまない想いに、震えたことを覚えています。それが今回、創刊100号を記念して、「羊の本」という形で、一冊の本にまとまりました。大迫力の内容です。羊のことを通して、地球とつながるための手引きだと思います。

*わたくしごとですが、今から10年以上前、スピンドルの円盤部分だけを集めた展覧会、「紡む(つむ)-紡錘車が語る多胡郡」を見に、群馬まで足を運んだことがありました。
紡ぎの師匠である義母に誘われて行ったそこには、弥生時代~平安時代の遺跡から出た、たくさんの、穴の開いた石が展示されていました。文字が彫られているもの、お花のような絵が彫られているもの。昔の人も、今の人も、道具に対する気持ちの変わらなさや、紡ぐこと、繊維を取ること、原点としての人の営みに打たれたのですが、義母がこの企画展を知ったきっかけも、スピナッツの記事だったそうです。私は外で紡ぐ機会があると、この時の図録をご紹介してきたのですが、まさかそれもスピナッツがきっかけだったとは。(つい、数日前にそのことを知りました)。不思議なご縁を、勝手に感じています。

*そしてそして、その「スピナッツ」の発行者・ポンタさんが、7/28(土), 29(日)、京都からわざわざ、ここ鎌倉に来てくださるそうです!!みなさん、大チャンスですよ!!ポンタさんや、その周りのスタッフのみなさんのおかげで、どれだけ豊かな文化が、日本の中で発酵し、芽を出したのか。先を歩いてくださっているみなさんのおかげで、今がある。私も、自分が今できること、地球に対してできることを、再度、自分自身に問い直したいと思います。そして、この一連の流れを作り出してくださったのは・・。やっぱりカジュには魔女が住んで、いますね(笑)

   

糸紡ぎワークショップ不定期開催してます→「向井毛糸店
心地よく集中できる時間を、ご一緒できたら嬉しいです。

向井  吏恵 (2018年夏号)

| コメント (0)

たねのなか 〜5〜

そとつむぎ(新緑の頃2018。雁、北へ帰る)

*最近、外でつむぐのに、はまっています。
外で過ごすのには絶好の、この季節。
鎌倉近辺は、お寺とか、外でぼーっとできるところがたくさんあって、助かります。
スピンドルと羊毛を、かばんにしのばせてお出かけします。
先日は、海つむぎしてきました。

*海でつむぐ時、ぐーんと伸ばした手の先は、空。
砂浜に落ちていた、大きなクラゲ。ひっくり返していた男の子と、すごいね~と目配せしあって。
波音は、聞こえたり聞こえなかったり。集中→無音。
また今にかえってくる。手を大きく伸ばす今、巻き取る今、羊毛を足す今。

ああ、そうか、つむいでいるのは景色そのものなのか、と気がつきました。
糸にとじこめられ、今が形作られる。
反対に、自分はどんどんからっぽに、透明になっていく感じがしました。

*編み物や織物も、手仕事って、本当に大事ですね。
単純なら、単純なほどいい気がします。シンプル大事。
私にとっては、いとつむぎが、バランスを取るための大切な道具です。
頭の中を整理し、頭から出て、身体を感じる。身体を通して、世界とつながる。

小さいけれどパワフルな、古代からの営み。DNAの中に入っているのを、思い出す。
そしてまた今日も、目的のない糸を、ただつむいでいます。

向井 吏恵(つむぎ)  2018年春初夏号

※いとつむぎワークショップ、不定期で開催しています。興味のある方は、ぜひぜひ、ご一緒しましょう!(詳細は、ブログをご覧くださいね)そとつむぎもできたらいいなとか、思っています。

| コメント (0)

たねのなか 〜4〜

Amikinoko02

*先日、東京は下町、蔵前にある毛糸屋さん、keitoに行ってきました。
編みキノコ会議という、おもしろそうなお話会に参加するためです。

編み物教室の三代目である、横山さん(ニット男子!)が、文化史を背景に、建築からジブリから、はたまたスターウォーズまで踏まえたうえで、ものづくりや、編み物の未来などについて、縦横無尽に語ってくださる、熱いお話会でした。

江戸時代、編み物は武士の内職だった・・!などというお話も飛び出し(○○藩は編み物がうまい、などという記述も残っているとか)、編み物=女性のものという思い込みも崩れ、その時々に、必要に応じて、変化しているだけなんだなあ~と。

誰のもの、とか、OOでなきゃ、とかの、気がつけないくらい、透明化している思い込み。
全部取っ払えたら、どんなおもしろい世界になるんだろう!なんて思ったり。

*お話会の後、「編みキノコ」の、編み図入りポストカードをいただいてきました。
編み図なしで、「スキニ編ム」を提唱されている横山さん。
簡単に文章で書かれた作り方には、「だいたい何目ぐらい」とか書いてありました。

きっちりと、形や目数が必要なものでは、そうはいかないのかもしれませんが、キノコだから、それでいいのです。ふにゃっとしてる、かわいいキノコができました。

そして、編み図なしの編み物は、想像以上のおもしろさでした。
てきとうに手を動かして、てきとうなところで目を増やし、てきとうなところで減らす。手紡ぎ糸にも通じるような、自由な感覚。

余談ですが、その日、横山さんと、ニットデザイナーをされている方に、つむぎ糸で編んでもらう機会があったのですが、手紡ぎ糸って気持ちいいんだね~というお声もいただき、なんだかとても嬉しかったです。

向井 吏恵(つむぎ)

| コメント (0)

たねのなか 〜1〜

*お久しぶりです。以前、「NZ生活」というものを書かせて頂いていた、向井と申します。

みなさま、お元気ですか?たなか先生からお声をかけて頂き、またこのような機会を頂くことになりました。
また、おつきあい頂けたら嬉しいです。

*私は、約7年住んでいた、ニュージーランドから昨年の夏に帰国し、今は日本での生活を楽しんでいます。おかげさまで、英語を使う仕事をみつけることもでき、かねてからやりたいなと思っていた「糸紡ぎ」を広めるためのワークショップなども、ぼちぼちやらせて頂いています。

*それにしても、冬でも10℃前後、夏でも25℃前後という、過ごしやすいけれど、どこか季節がぼんやり過ぎていく印象のNZから戻ってきた自分には、この地のくっきりとした季節感には驚くばかりです。いまいち季節に乗りきれていないというか、おくれを取っているような気がしつつも、今、今、移り変わって行く、自然が見せてくれる大スペクタクルを堪能しています。

*じりじりと焦げ付きそうな夏の熱さを越え、キンモクセイの香りが漂い、リスと柚子の取り合いをしているうちに、光明寺のお十夜さん(のおいしい大判焼き)。さまざまな種類の落ち葉を楽しんでいるうちに、息が白くなり、手袋とマフラーの出番。今年は、雪まで降りましたね!そして、4月の声を聞いた途端に、この桜の面々!!ほんとに、なんてめまぐるしく、なんて楽しいんだろ~!!先ほど、草むしりをしましたが、その時期それぞれの、“雑草”の、みなさまたちのなつかしいこと。久しぶり、元気だった?と思わず語りかけてしまいました。小さいドクダミも出ていましたよ。

*そして、この日々の移り変わりのように、自分の身体の細胞や血液も、自然のサイクルに溶け込んで、どんどん生まれ変わっているのだなと実感します。そもそも、夜、毎日眠りについて、翌朝目が覚めるって、それだけですごいことだな~と思ったりもします。

P.S. ブログを新しく始めました。もしよろしかったら、ご覧下さい♪
糸紡ぎのWSなどについても、書いています。どうぞ、よろしくお願いいたします。
「たねのなか」

2017年・春
向井 吏恵(つむぎ)

| コメント (0)

たねのなか 〜3〜

*カジュに集う皆様、こんにちは。夏が過ぎ、気がつけばもう11月の声。信じられないはやさです。
やっぱり、四季がくっきりとしているというのは、人生が加速するような気がします。

*いきなりですが、みなさんは、「金持ち父さん 貧乏父さん」という、かつてのベストセラーをご存知でしょうか。私は、タイトルだけは知っているけど、実際に読んだことはないのですが、その著者が、最近こんなことを言っていたそうです。

「失敗を恐れるな。失敗することでのみ、人は学べる。日本の教育は、「失敗するな」の教育。だから成長しない。」

「失敗するな」の教育・・。彼は、「日本はかつて失敗したら「ハラキリ」だったから仕方ないけど」、とも言っていたそうです。彼の言うとおり、ハラキリのせい?日本人の特長?なのでしょうか。

*確かに、糸紡ぎのWSをやらせてもらうと、なぜだか皆さん一様に、「キレイな糸」「均一な糸」を目標にされるなとは、感じていました。スピンドルというこまは、コツがあり、少しづつ身体で覚えていくので、手が慣れていない初めは、ぼこぼこの不均一な糸になります。でも、それは、その人にしか紡げない糸で、蚕のように、その人の身体を通って出てくる、唯一無二の糸なんです。そして、力が抜けると、自然と羊毛がなりたいようになって、愛おしさのあふれる、すばらしい糸になります。それができちゃったら、編んでも、織っても、そのまま置いておいても、いいのです!糸に力があるのです。買うことのできない、時間と空間を封じ込めた糸なのです。失敗なんてありえない、「みんな違ってみんないい」糸。

*私も、普段は失敗は嫌いですし、怖いです。でも、こと糸紡ぎに関しては、誰にも習わなかったせいか、失敗という概念はなかったような気がします。人と比べようがなかったのも、よかったのかもしれません。ただただ、ふわふわもこもこが、毛糸になって行くさまがおもしろすぎた。あれから10年。今でもそれは同じです。

*そんな感じで、正しいも失敗もない中で、ただ純粋に何かを楽しめると、ふだんの「失敗してはいけない」が、少しゆるむのかもしれません。失敗上等。まだまだ、そう思えない部分もありますが、失敗を恐れている自分、失敗して後悔してる自分を見つけたら、大丈夫だよ、学べたよ、と言ってあげたいと思います。

2017年・秋
向井 吏恵(つむぎ)

| コメント (0)

たねのなか 〜2〜

*「少女パレアナ」、という本をご存知でしょうか。
「赤毛のアン」を訳した村岡花子さんの訳で、本好きだった私は、夢中になって読んでいました。

彼女の趣味は、牧師だったお父さんから教えてもらった、「喜びの遊び」。
一見、しあわせに思えない状況で、いかに発想の転換をするか。前向きにとらえるか。というような内容でした。
子ども心に、ううむと唸りながら、読んだ覚えがあります。
(テレビでも、ハウス名作劇場で「ポリアンナ」として放映されていたみたいですね。私も見てたはずなのですが、なぜだか記憶になく。ご存知の方、いらっしゃいますか~?)

*ここのところ、旅行以外で、海外暮らしの経験がある日本人や、世界一周へ出かけて帰ってきた日本の人と、お話する機会が、多々あります。
そこで気がついたのは、同じような経験をしていても、とらえ方によって、プラスなったりマイナスになったりするこということです。

結局は、何が起きたかではなくて、それをどうとらえるか、なのですね。
それこそ、パレアナのように、前向きにとらえてもいいし、全く逆でもいい。
私は、海外に行って、“もともと好きだった日本が、ますます好きになった組”ですが、もちろんそうでない人もいる。
そう考えると、良い悪いや、幸も不幸もよくわからなくなってしまいます。
ただ単に、好みの問題なんでしょうかね。

*それにしても、なんだか不思議だなあと思うのです。人によって違うことが。
最近は、その違いを確認するのがおもしろくて、いろんな人から話を聞くことに興味があります。
まだまだ若輩者なので、自分の我が出ることも多いですが、みんなそれぞれ自分の好みがあること、一人一人違うこと、そしてそれはどうしようもないこと、に、深い安心と、おもしろさを感じる日々です。
ということで、「パレアナ」、もしご興味があれば、図書館などでぜひぜひ。

もし、嫌いな内容だったらごめんなさい!私も、久々に読み返してみようかなあ・・。

2017年・夏
向井 吏恵(つむぎ)

| コメント (0)