2022/09/24

ケヤキ・美は強し、な黄金色

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【学名】  Zelkova serrata Makino
【英名】  Japanese zelkova
【別名】  槻(つき) 
【科】    ニレ科 

朝鮮半島、中国、台湾と日本に分布し、日本では本州、四国、九州に分布する落葉高木。

暖地では丘陵部から山地、寒冷地では平地まで自生します。特に関東には多くみられ、武蔵野を代表する高木だそうです。(武蔵野はムラサキグサも有名ですね。)

古い日本語の形容詞「けやけき」。尊い、美しい、優れた、といった意味があるそうですが、樹形の美しさ、秋に黄色から赤に変ずる紅葉の美しさから「けやけき木」と呼ばれていたものが「ケヤキ」に転じたと言われています。

別名の「つき」は「強い木」から。
木に勢いがあり、巨木となりやすく、また1000年を超えるものもあることから古くから神聖視され、「日本書紀」には飛鳥寺のケヤキの木の下で重要ごとが執り行われたという記述もあります。

材が硬く、水に強いこともあって、昔から建築材として用いられてきました。
奈良の唐招提寺、京都の東西本願寺、清水寺の舞台、皇居桜田門もケヤキ製だそうです。
天然記念物となっている銘木も多いですね。 「高槻」などの地名も、大きなケヤキのある場所、ということかもしれません。

漆塗りの木地、家具などにもよく用いられます。

和漢三才図会によれば、中国で「欅」はクルミ科カンポウフウをさします。こちらも材が良質なことで知られ、葉はアマ茶となります。 
同書には①真槻 ②槻欅  ③石欅の3つのケヤキが紹介されています。

「槻欅(つきけやき)は材としては良質ではないが、「槻弓」の言葉がある通り、弓を作るのによいらしい。石欅(秋ニレ)は、材が一番硬い。」などの記述が見つかります。
この時代の分類の基準は、現代の植物学とは異なるので、今の「ケヤキ」がどれをさすのかを判断するのはちょっと難しいです。が、いずれにしても、姿が美しく、強い木、ということで間違いないでしょう。(ごーいんな括りですみません・・・)

その神聖さ、用途の広さから、無駄遣いを戒めるためか、ケヤキにまつわる俗信が各地に伝わります。
・ケヤキが一斉に芽ぶかぬ年は、晩霜がある(広島、群馬など)
・ケヤキの薪を3年焚くと目が潰れる(長野)

「強い木」は、硬く、雨に強いことを意味しますが、総じてそうした木はタンニン質を多く含むため、染料として優秀なものが多いです。

ありがたいことに、工房には仲間たちから「これ、使える?」といって、折々いろんなものが届きます。
水曜日の染めの教室では、そんな貴重な頂き物、小田原の木工所から届いた欅(けやき)のけずりカスを煮出しました。

ケヤキも「強い木」の例に漏れず、どの媒染でも、絹、ウール、綿麻のいずれも押し出しの良い堅牢な色を染め上げました。
アルミでは神々しいほどの黄金色、銅で黄色味の濃茶、鉄で濡れそぼる藻の色

花言葉は「幸運」「健康」「長寿」。12月21日の誕生花。


◎参考サイト 文献

http://www.hana300.com/
https://ja.wikipedia.org/wiki/ケヤキ
https://greensnap.jp/article/8622

・「よくわかる樹木大図鑑」平野隆久/著 永岡書店
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 1」 北隆館
・「和漢三才図絵」寺島良安 / 著
・「花と樹の事典」木村陽二郎 / 監修 柏書房

 

 (C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房  禁転載

 

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2022/09/22

雷乃収声

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明日は秋分の日。
七十二侯では「雷乃収声(かみなり すなわち こえを おさむ)。
今年の晩夏、鎌倉界隈は雷が多かったです。稲の最後の成長に恵みをもたらすというこの時期の雷、すなわち「稲妻」も、そろそろ収まる、ということのようですね。

工房の裏庭のちっこい田んぼとバケツ稲、本日めでたく稲刈り。

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2022/09/19

つるの織部屋の、障子のこちら側

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台風。風が強いと、いろんなものが訪れる感じがして心がそわそわします。

そんな「訪問者」の相手をしながら仕事中。

一応、染織家ですが、はい。

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2022/09/16

藍染日和

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今年は藍がめの調子がすこぶるよいです。

今日の仕事はまず、藍染めから。
この井戸水、ミネラル分が多いらしく、藍染めの糸を少し黒っぽく仕上げてくれます。

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2022/09/14

モノつくりに乾杯! その2

20220912-152139  ←クリックして動画にgo!
ちょうどひと月前にこのブログでご紹介しました山田五郎さんの「オトナの教養講座」。

カジュが出た回の公開切り抜きバージョンがアップされました!!
日本をモノつくりを大切にする国に、技術者がかっこいいと思ってもらえる国に!

五郎さんがおっしゃることは、モノつくりの端くれの我が身には、殊のほか沁みました。

五郎さん、ほんとうにほんとうに、ありがとうございます!



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