2023/01/31

100号


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工房のあるカジュ・アート・スペースでは年に4回、季刊で16ページの会報誌「カジュ通信」を出しています。
新春号、できました。
なんと、第100号!
こんなに続いたのは、歴代のライターさんたちのお蔭です。
ありがとうございます。

鎌倉さんの鎌倉七福神のお話、なっちゃんの二十四節気のお話はいまの季節にぴったり。
亀子さんの鎌倉隠れキリシタンのお話は最終回。
向井さんのほっとするエッセイ、涼子ちゃんのノーテンキ通信も絶好調です。
阪口さんの木の実のお話は「フウ」、ナオミ先生は東照宮の泣き龍のお話、小松さんのおいしいれレシピもお見逃しなく。
石倉さんの「あやつり人形」のお話には、ちょっとゾクッとさせられますよ。
モノつくりの盟友 あずさちゃんの帽子作り裏話には、共感できるアーティストも多いことと思います。

今回の表紙には円空仏を描いてみました。
本日会員発送。
ご希望の方はご連絡ください。

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2023/01/29

お宝持ち講座・昼下がりのコーヒーブレイク

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みなさん、お久しぶりです。
お元気ですか?

昨年初夏に「お宝もち講座」本編を終了しましたところ、「え、終わるの?!」というまさかの反響がありまして、「では、これからはチビチビと実践編を」というお約束をして・・・だいぶ経ってしまいました。

これからは、私の生活の中で実験・実践している「お金に左右されないQOL(クォリティ・オブ・ライフ)」のアイディアをご紹介したいと思います。って、たいしたことは出てきませんけれども。

でもって、私の提案をきっかけにして、皆さんのアイディアも聞きたいなぁと切に願うものです。
そう、自分だけでは思いつかないこと、人に聞いて「おおおっ!」と思うことってたくさんありますから。
ぜひ、コメント欄に書き込んでくださいませ。

物価高、コロナ・・・なかなかおさまりませんね。
ロ⚪︎アのあなた! もういい加減戦争はやめてくださいよ!
よりによって、みんなが病気で困ってる時に、なんでわざわざ!
世界はつながってるんですよ、迷惑してる人、いっぱいいるんですよ! 仲良くしようって、幼稚園で教わったでしょ!
・・・と灯油、ガス、電気、水道の値上げに、根拠のない怒りを抱いて年始を迎えるも、ある動画で目から鱗が落ちました。

菌ちゃん農法でおなじみの吉田俊道さん。素人にも今日から始められる畑の指南をしてくれている自然農法のオーソリティー。身近にある枯れ草などをフル活用して土壌改良する方法などを Youtubeでどハマりして見ていましたところ、金言に出会う。

「灯油、高いですねー。いいことです。みんな湯水のように使わなくなりますから」

おおっ! なんと俯瞰で物事を見ていらっしゃるのでしょう! そうだよ、お金に左右されないで幸せになる、という気持ちで「お宝持ち講座」を始めたのに、いつの間にか、お金の魔手に絡めとられておったわい!

よーし、モノつくりのプライドにかけて、楽しく節約してみましょう。

で、今回のお題は「新聞代をタダにする」。


私の祖父母の代までは、いや、私が子どものころまでは、古新聞というのは立派な生活アイテムでしたよね。
八百屋さんで野菜を買えば、新聞で作った袋に入れてもらってたし、荷物を送るときは梱包材として隙間埋めに使うのは新聞紙でしたし。

そこで、記憶を頼りに、新聞の活用を広げてみることにしました。

1. 新聞紙おそうじ

カジュはご存知のように古民家なので、家の真ん中に木の床が伸びています。(これを見てここで工房がしたい! と25年前思ったんですよ。機織りする人、わかりますよね。長い廊下は機織り仕事では重要な要素なんです)

で、掃除には掃除機を使っていたわけですが、ふと思い出しまして、ちょっと前から、「新聞紙おそうじ」に切り替えました。
若い方には??でしょうね。

濡らした新聞紙をキュッとかた絞りにして、ちぎって廊下に撒き散らします。

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これをあつめるようにして、箒で掃くわけです。
すると、綿ぼこりなどが、中に舞わずに、濡れ新聞にひっついてきれいになるのです。

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掃除機で掃除するより、ずっときれいになります。
もっと昔は、お茶ガラを使っていました。カテキン効果が期待でき、香りもよかったとか。江戸の知恵ですな。

これを毎日続けると、その分の掃除機の電気代は浮くわけですね。ま、一回一回は微々たるものでしょうが。

2.脱・ペーパータオル

祖母は、揚げ物をする時に油切りの下には新聞紙を敷いていました。
直に置けば「インクの溶け出しが気になる」という方もあるでしょうが、油切りの下ならペーパータオルを使う必要はありませんね。
実際、油の吸収がよくて、ぐーです。

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私なんて、バットも使ってない・・・。(これは単なる横着)
揚げ油を拭き取る時も、新聞で問題なし。レンジ周りの掃除もこれでOK。
ペーパータオルって、あると便利でついつい使ってしまいますが、あんな上質の紙を一回でゴミにするのって、よく考えると、もったいないですよね。お皿洗いの前の拭き取りにも使うようになったので、キッチンには、新聞紙を1/8に切ったものを下げてあります。

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窓拭き、急なゴキブリの出現にもあわてません。


3.袋や箱をつくる

いやいや、調べてみたら、山ほど作り方レシピがでてきましたわ。「新聞紙」「エコバッグ」「ゴミ箱」などをYoutubeで検索すると、実に色々ありました。

昨年の「ふゆのおくりもの展」では、長年の懸案だった「お客様用お買い物カゴ」をYoutubeを見ながら新聞紙で手作りしました。枚数を多くして作ると、20kgのものを入れられる立派なエコバッグもできちゃいます。

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(参考: こちらの動画)

次は取っ手付きとか、ゴミ箱のライナーとかも作ってみたいと思います。大事なのは「おしゃれでかっこいいこと」。これが続けられるポイントですね。


さて、ここまでで、一体どのくらい節約したかな?

・クイックルワイパー床掃除用ウエットシート(Amazon)で 20枚入り2個で1,815円 
・1日の掃除機にかかる電気代は3〜6円。5円として30日だと150円
・ネ⚪︎アのキッチンタオル2ロール 330円
・クラフト紙製 マチ付き袋(楽天市場)  一枚19円  一ヶ月で10枚消費したとして190円

シメて2,485円。

私は月々東京新聞の朝刊を取っていて、新聞代は2,950円

タダまで、あと少しです。(笑)


※菌ちゃん先生のことを教えてくださったレインボーステイの林真喜子さんに、この場をお借りしてお礼申し上げます。



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2023/01/26

ブナノキ・目覚める縄文DNAの唐茶色

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(写真出典 :   )


【学名】   Fagus crenata
【英名】   Japanese Beech 
【別名】   白橅(しろぶな)、 ソバグリ、ソバグルミ
【科】      ブナ科 

日本の温帯林を代表する落葉広葉樹。
北海道の道南の渡島半島を北限に、本州、四国、九州の南は鹿児島県まで分布します。

青森県津軽平野から秋田県能代にかけての白神山地は、最大級のブナの原生林としてよく知られ、1993年に日本で初めてユネスコの世界遺産に登録されました。

「橅」の字を当てるのは俗用。
腐りやすく役に立たないという意味で「木では無い」とされた・・・ってずいぶんな。

和漢三才図会にも「花はウツギの花ににて小さく白色。美とは最も縁遠い。柔らかで脆く溶剤とすることはできない。紀州の黒江(和歌山県海南市)にて杓子などを作っているだけである。最下級品」とさんざんな書かれよう・・・。

が、実際は、材質が堅く(?)緻密であるらしく、家具・曲木細工・パルプ材などに用いられているそうですよ。どういうこっちゃ。
燃焼に強いために、吹きガラスの木型に用いられることも。鬼つよぢゃありませんか。

そうそう、以前うちで上映会をした映画「奥会津の木地師」では、会津塗り用の生地椀を山の民の人々がブナで削っている様子が紹介されていましたよ! (この映画、必見です! 1000年の凄技!) 「木では無い」なんて、とんでもないわ。

古くは屠られた動物の骨や皮などをその枝にかけて供養する供儀の木とされいたらしい。また葉ずれの音から未来を占ったり、芽の出し方で景気や天候を占う地域もあったとか。同様の話は西欧にもあり、古代ローマの歴史家タキトゥスの「ゲルマニア」には、古代ゲルマン民族の風習として、ブナの枝を切って占いに使う話が紹介されています。

デンマークの国歌(市民国歌)には、ブナの木がうたわれています。

麗しき国がある
磯の香り満つバルト海の岸辺に
ブナの木が誇らしげに枝を広げる
丘や谷に風が優しく吹き降りる
古(いにしえ)の人々はデンマークと呼んだ
女神フレイアが住まうところ  

※フレイア・・・北欧神話に登場する愛と美の女神

別名のソバグリやソバグルミは、ブナの実がソバの実に似ている、胚乳がナマ食でき味がくるみに似ている、などに由来します。

ブナの原生林・・・日本古来の森の代名詞といってよいのでは、というくらい、個人的に心の深いところをくすぐられます。なんというか、自分の中にふかーく眠っている縄文のDNAがムズムズするのです。
西行さんは「花(桜)のもとにて春死なん」と言いましたが、私は秋、紅葉したブナの葉っぱを浴びながら秋に死にたいと思っています。


枯葉と枝では江戸茶色唐茶色海松(みる)色。実のカラでは黄朽葉色鶯茶海松色など。

山崎青樹氏によれば、新鮮な葉を煮出すと、鮮やかな朱色が染まるそうで、まさに縄文の赤だな、とその文献に載っている写真を見て思いました。いずれ機会があればぜひ、染めてみたいと思っています。


木言葉は「繁栄」、花言葉は「独立」、「勇気」。


◎参考サイト / 文献

http://ja.wikipedia.org/wiki/ブナ
http://www.e-yakusou.com/
http://morinokakera.jp/

・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 1」 北隆館
・「よくわかる樹木大図鑑」平野隆久/著 永岡書店
・「続・草木染め 染料植物図鑑」 山崎青樹/ 著 美術出版社
・「和漢三才図絵」第87巻 寺島良安 / 著

 

 (C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房  禁転載

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2023/01/23

寒い夜には毛糸が似合う。

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豪雪地帯の方には笑われそうですが、
鎌倉界隈、今週はぐっと冷え込んでおります・・・。

こういう日は、羊毛仕事に限ります。

今年度の紡ぎ教室も後半戦。
1月は、カラーミキシングを楽しみました。

絵の具を混ぜるのと違い、色の違う羊毛を梳きながら混ぜると、いくら混ぜても明度が下がらず、ちょっと危ない組み合わせでも色が濁りません。
違う色を継ぎ足し継ぎ足し紡ぐと、ご覧ようなゴージャスな糸も。

来月は、絹、綿など、羊毛以外の紡ぎにも挑戦します。




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2023/01/09

キウイ・やるな、サル桃! な柿茶

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【学名】  Actinidia chinensis Actinidia arguta(サルナシ)他 変種多数
【別名】  オニサルナシ、シナサルナシ、サルモモ
【生薬名】 獼猴桃(びこうとう)
【科】     マタタビ科 

学名のActinidia(アクティニディア)は、マタタビ属を示し、ギリシャ語の「aktis(放射線)」が語源。
雌花の柱頭(雌しべの先端の花粉を受ける部分)が放射状に並ぶさまから。(図を参照) 雌雄異株。


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日本で流通するものの90%がニュージーランド産で、「キウイ」の名も、同国の国鳥に姿が似ていることに由来していることは周知ですね。

だから私は原産地もNZなのだと勝手に思っていて、昨今、日本でも本格的に生産に乗り出してきている様を横目に見ながら「すごいよね、日本の農家は。NZのものはNZに任せておけばいいのに、作っちゃうんだからなぁ」なんてこれまた勝手に感心したりしておりました。

ところが調べてみれば、原産はなんと中国。
しかも、現在、生産量の世界1位はイタリアで、2位が中国。ニュージーランドは3位なんだそうですよ。

江戸時代の百科事典「和漢三才図会」にも「サルモモ」の名で記載されていました!

「山谷に自する。高さ2,3丈(3〜9m)。枝は柔らかで多くは木に付いて生育する。葉はまるく、毛がある。身の形は梨のようで色は桃のようである。わかいのは極めて酸っぱく、10月に爛熟して、色が淡緑になると味は甘美で、食べるとよい。木皮は紙に作ることができる」

とあり、古くから日本にも自生していたことが伺えます。紙も作れるんだ!
今のNZのものは、もともとあった中国のActinidia chinensisから様々に品種改良を繰り返したものが定着しているようです。

知らなかった・・・鎌倉でもちらほらとキウイ棚を見かけますが、日本で育てるの、実は向いていたんですね。

10月ころ、果実が7分程度熟したころに採取して、5ミリくらいの輪切りにして、天日で乾燥させたものを生薬で、獼猴桃(びこうとう・か、書けんよ、この漢字!)といいます。

風邪、扁桃腺(へんとうせん)などの高熱、糖尿病、黄疸(おうだん)、むくみに効能。また利尿や熱を下げて口の渇きを止める作用も。

剪定したツル状の枝をいただきましたので煮出してみました。
染液はほんのりと桃色になって、アルミで赤香(あかこう)、銅で柿茶柿渋色、鉄で煤色(すすいろ)となりました。
量が多ければ、より赤みの強い色も染まると思います。


花言葉は「ひょうきん」「生命力」「豊富」。


◎参考サイト / 文献

http://ja.wikipedia.org/wiki/キウイフルーツ
https://greensnap.jp
http://www.e-yakusou.com/
https://www.hana300.com
・「和漢三才図絵」第90巻 寺島良安 / 著

 

(C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房  禁転載

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