2021/08/21

お宝もち講座「時間のトリセツ」vol.2

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みなさま、こんにちは。

ひっさびさの「お宝持ちになる講座」でございます。
お変わりございませんか。

猛威を振るうコロナをよそに、季節は確実に移ろって参ります。

時間は生き物、とつくづく感じる今日この頃。


さて、その時間のトリセツの2回目です。

前回は、かなりふわっとした抽象的な話だったので、今日はなるべく具体例をご紹介しながら、いかにして時間を節約するか、そして「時間をつくりだすか」について、2つの視点から考えてみたいと思います。

ちょっと失礼して、コーヒーを。
今日のお十時は、朝イチで焼いた抹茶マドレーヌ。
いただきます。

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1. 小さな時間を大きく伸ばす

さて、前回「時間は伸縮するもの」というお話をしました。

現代の時間は、とても硬化していて柔軟性がありません。
これは、経済体制が「時間効率」という考え方に囚われすぎているせいだと思います。時間給、時間あたりの生産量、などを計算して仕事をする・・・え? 言ってること矛盾している? ふむ。一見そうかも知れませんが、この考え方が、実は時間という生き物を殺す結果になっているのです。

この考え方に囚われると、ものごとの隙間隙間にできる「小さな時間」を蔑ろにしてしまいます。

「あとでまとめてやった方が効率がいい」

つい、こう考えてしまう。これが大きな罠なのです。目の前にあるその「小さな時間」。これをいかにストレッチでびにょ〜んと伸ばせるか、が、ほんとうの意味での時間効率を上げることに関わってきます。

今、手元に目を通さなければいけない書類が10あったとします。今日はその他にもいろいろするべきことがあります。机の上にきれいに積まれた書類の束を見てあなたは、

「あとでまとめて目を通す」

と決めました。

ところが、その他の仕事が押して、結局書類は積み上がったまま一日は終わってしまった。・・・あるあるですよね。


さあーて、では、その一日を巻き戻してみましょう。

朝、あなたは仕事場でスマホなど見ながらコーヒーを飲みました。20分。ここで書類①に目を通します。
その後、人と会うために出かけました。目的地まで電車で30分。行きの車内で書類②、帰りの車内で③に目を通します。
途中で昼食1時間。ここで食後に書類④に目を通します。
帰ってくると今度は人が訪ねてくることに。このとき、先方から15分程遅れる、と連絡が入りました。ここで書類⑤に目を通します。
訪問者との打ち合わせが済んで、次は40分後にオンライン会議です。ここで書類⑥、⑦、⑧に目を通します。
オンライン会議は白熱した議論が展開しました。終了後、ゆーっくりおやつタイムです。充分休んで、最後に書類⑨、⑩に目を通します。

書類は片付きました。

人間はどうしても同種の仕事を「ひとかたまり」に捉えがちです。あなたの頭の中では「書類10」は一つのかたまりになっていました。すると、それを扱う時間もコチコチの「ひとかたまり」になってしまいます。

ですが、「書類10」 をできるだけ細かくバラけさせて扱うと、それに伴う時間もバラけて、 言い換えれば、びにょ〜んと伸びて柔らかな多面体に変化します。
これをうまく操ると、一山あった「書類10」 という仕事は、いつの間にか片付いているという寸法です! このとき、無理に書類1枚を読み終えよう、と思わず、途中になっても構いません。もっと細分化して、「書類1/2ずつ」でもOK。

まとめ。

・「あとでまとめてやる」に、おさらば。

・仕事はなるべく細分化して捉える=時間に柔軟性がでてくる。


2.お天道さまに仕事していただく

さて次は。

昔はよく「お天道さまに申し訳ねぇ!」などと言いまして、せっせと働きましたね。
でもよく考えてみると、「お天道さま」って何者よ、て話ですよ。
言ってる人もよくわかってませんよね、きっと。笑。

しかし、この正体不明の「お天道さま」を意識しますと、時間をミルフィーユのように「多重構造」にして扱うことができることに気づきました。

ここでは謎の「お天道さま」を「太陽」と「時間」と定義してみましょう。

前述のお金の話Vol.2でも少し触れましたが、現代社会は夜更かしです。
これが大変なエネルギーの無駄遣いを生んでいるわけですが、本来、仕事はお日さまがあるうちにするのが一番効率的です。
さきほどの「あとでまとめてやる」の考えで仕事をすると、結局、はみだした仕事は夜へ夜へと押しやられて行くわけですね。

覚悟を決めて、太陽が上っている時間に仕事を片付ける、といたしましょう。
ま、職種によっては、取引先が夜型だからとかいろ〜んな理由で、ままならないとは思いますが、基本、その方向で。

すると、早起きになります。
その分、お天道さまとのお付き合いの時間が増えます。

そこで、その増えたお天道さまとの時間を有効に使いましょう。というか、お天道さまに仕事を振ります。

これは流れをつくるVol.4でもさんざんお話しましたが、自分が別のことに従事している間にも、ほかの仕事が回る状態を作ることに繋がります。そう、いわゆる「仕込み」というやつでございます。

お天気がよければ、

・洗濯物を干しておく
・干物(野菜、魚など)を干す
・ソーラー充電

などをお天道さまにお願いしてから出かけます。

お天道さまを単に「時間」と捉えれば、天気に関係なく、

・ぬか床に一本キュウリをさしておく。
・魚を塩麹につけておく。
・パン生地を練って冷蔵庫に寝かせておく。(低温発酵)
・浸け置き洗の洗濯物を浸けておく。

・・・って家事ばっかりが思いつくなぁ。ま、例えばということで。

つまり、お天道さまにいろいろと仕事を振っておくと、時間が何層にもなって同時進行でものごとが動くようになる。結果的にたいへん時間効率が上がるわけです。
自然と、様々な経費削減にも繋がります。

これが高じてくると、その日の天気を読むようになる。すると、季節の動きを読むようになる。つまりは、「暦」が大事になってくる。

暦は古今東西、古代では国の統治者の大事な仕事でした。古代中国では暦を誤ると、皇帝の首がすげ変わる原因になったとさえ言われています。

それは、お天道さまの動きのもとに生きていくことが大切だからですよね。

このブログの記事も、実は織りの教室をしながら、立ったり座ったりして合間合間に書いています。
気がつけば、ああ、お昼だ。お腹空いた。
昨日、あぶらげさんを煮込んでおいたので、今日のお弁当はおいなりさん。
いただきます。

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本日は、この辺で。


<<ブログ冒頭の写真>>

仕事場の裏庭にこしらえたちっこい田んぼ。
初夏の田植えから、順調にすくすくと育ち、先ごろ、めでたく出穂いたしました!

お天道さまという、大きな時間の流れが与えてくれた実りです。

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2021/07/31

久留米絣(くるめがすり)

 

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機(はた)に糸を掛ける前に予め糸を柄に合わせて染め分けた糸をつかった織物を「絣(かすり)」といいます。経糸を染め分けたものを「経絣」、緯糸を染め分けたものは「緯絣」、両方を用いたものを「経緯絣」といいます。

この技法は、遠くインドを発祥とし、それが東南アジア、インドネシアに伝わりました。いわゆる「イカット」と呼ばれるものがそれです。
(イカットとは、マレー語で「くくる」という意味)

それが琉球に伝わり、薩摩貿易によって九州に伝わり、千石船によって、各地の「風待ちの港」を経由して日本全国に伝わったと考えられています。

久留米絣は、四国の「伊予絣」、広島の「備後絣」と並んで「日本三大絣」の一つにあげられます。
現在は重要無形文化財に指定されています。

1800年ごろ、有馬藩の城下町であった久留米は、肥沃な筑後平野にありながら毎年暴風雨の被害が絶えず、思うように米の生産高が上がらない上、藩主の倹約令によって絹織物も思うように売りさばけないという社会状況下にありました。

そんな中、当時12歳だったという織物職人・井上伝という少女が、藍染の古着の白い斑点に興味を持ち、それを解きほぐしたことから絣の仕組みを会得したことに始まったといわれています。
その後、絵模様を描き出す絣の技法を編み出した大塚太蔵、隣接する国武村(福岡県八女市)の牛島能之(ノシ)が後に代表的な柄となる「小絣」を生み出すなど、久留米絣は、誕生から数十年で瞬く間に発展を遂げていきます。これには、 老中・水野忠邦が行った「天保の改革」によって奢侈禁止令が行き渡っていたことも逆に追い風となり、小洒落た木綿織物の久留米絣にみなが夢中になったという背景もありました。

絵絣の発展には、「東洋のエジソン」の名で知られる田中久重の協力も大きかったといわれます。

その後日本全国に広まったのは、明治10年の西南戦争で、各地から集まった軍人が土産に持ち帰ったことによるそうです。

本場久留米絣の定義は、

・本藍染めの木綿
・粗苧(アラソウ=表皮のついた麻の茎の繊維)を用いて糸をくくって絣を施す
・投げ杼による手織り

特色は、着れば着るほど肌に馴染む木綿のしなやかな肌触りと、洗えば洗うほど白場が浮き立つという染め。

実に戦後になるまで、長く日本人の普段着として愛されてきました。現在は機械で織られた手頃な価格のものもあり、気軽に楽しむことができます。

残したい、日本が誇る手仕事です。



◎参考サイト / 文献
https://www.kimonoichiba.com/media/column/389/

・服飾辞典  文化出版局
・染め織りめぐり 木村孝 / 監修 JTB

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2021/07/19

アロエ・胃薬、お約束の黄金色

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【学名】  Aloe arborescens (キダチアロエ)
      Aloe vera (L.) Burm.f. (アロエベラ) 
【英名】  Aloe, Octopus plant 
【別名】  蘆薈(ろかい)
【科】   ススキノキ科
        (※旧 ユリ科、アロエ科、ツルボラン科)


南アフリカ原産。
牧野図鑑では大正時代に菜種油色観賞用として輸入された、とありますが、どうやら鎌倉時代には伝来していたようです。が、

Aloe(アロエ)の名は、アラビア語の 「alloeh(苦味のある)」から。
アラビア語の発音「ロエ」が中国で「蘆薈」と綴られ、これが日本で「ろかい」と呼ばれるもととなりました。

キダチアロエは九州、本州の太平洋側に多く自生し、そのほか日本ではアロエベラが園芸用として多く流通しています。

俗に「万能薬」と認識されているますが、どうやらこれは誤り。

生薬のアロエは、アロエ・アフリカーナ(喜望岬蘆薈)の葉汁を煮詰めたもので、黒い塊。
ギリシャや欧州・中東では、紀元前から薬草として利用してきたようです。アリストテレスはアレクサンダー大王に、アロエの産地として知られるソコトラ島を領土にするよう進言したという逸話も。占領・・・したのかなぁ。

民間では、キダチアロエの葉汁をそのままか、あるいは葉をすりおろしたり、生のまま輪切りにして水で煮出した液を服用すると消化不良、胃炎などに効果。しかし、多量摂取は禁物。

火傷、傷、虫刺されには新鮮な葉を切り開いて、葉肉の透明なゼリー部分を貼りつけると効果。・・・なんですが、アフリカーナ以外は薬効成分は殆どないとの説もあり、あくまで民間療法のレベルと捉えるほうが良いみたいです。

でも、長い歳月「効く」とされてきたものですし、産地を占領しようというぐらいの信頼性は、科学データにあらわれない「力」があるの・・・かもしれませんね。

和漢三才図会には「苦くで黒い。なめてみて苦味ののちに甘みを感じるものがほんもの。ジャワや三仏斎(スマトラ南部にあった王国)のものは草に属し、カブトガニの尾のようだ」などの記述が見つかるのですが、文面から察するに、筆者の寺島良安先生、薬は見たことがあるものの、植物の実際は目にしていなかった様子。(ペルシャ産の「ほんものの」蘆薈を木だと思っている?)

和漢三才図会を読んでいて、いつも思うのは、江戸時代の中期の街のお医者さんなのに、外国の事もよく知ってるなーということ。日本人の好奇心は半端ないっすね!

苦味のあるものは、良い染料になることが多いので、頂いたキダチアロエの葉を煮出してみたところ、強い黄色の液となり、アルミで黄金色、銅でやや緑味の菜種油色、鉄で鶯茶。どれも堅牢。胃薬になるものは、総じて黄色の液になることが多いようである。

花言葉は、「健康」「万能」「苦痛」「悲嘆」「信頼」「迷信」
9/8, 9/11, 11/22, 12/20の誕生花。

◎参考サイト / 書籍

http://www.e-yakusou.com/
http://www.hana300.com
https://ja.wikipedia.org/wiki/アロエ
https://ja.wikipedia.org/wiki/アロエベラ
https://ja.wikipedia.org/wiki/キダチアロエ
http://chills-lab.com/flower/a-ra-08/

・「続々・草木染め 染料植物図鑑」 山崎青樹/ 著 美術出版社
・「花と樹の事典」木村陽二郎 / 監修 柏書房
・「和漢三才図絵」寺島良安 / 著 82巻

(C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房  禁転載

 





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2021/07/17

ゲットウ・香しき櫨色(はじいろ)

 

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(写真出典   )


【学名】  Alpinia zerumbet (Pers.) B.L.Burtt and R.M.Smith,
      Alpinia speciosa K. Schum
【英名】  Chinese Fan Palm, Chinese Fountain Palm
【別名】  オオクマタケラン, サニン(砂仁)
【生薬名】 白手伊豆縮砂(しろていずしゅくしゃ)
      大草ずく(だいそうずく)=種子
【科】   ショウガ科

 

学名(シノニム)のspeciosaは「美しい、華やかな」の意。
和名は漢名の「月桃」をそのまま音読みしたもの。
インド原産。

九州南丹から、沖縄、、インドにまで分布する常緑多年草です。
このような温かい土地では、葉の鞘部を乾燥させて、マット、ロープ、
行李、草履表や漁網などをつくるために栽培され、それが一部で自生化しています。
葉を屋根葺きや壁に利用することもあるそうです。

葉はポリフェノールを多く含み、ノンカフェインなので、乾燥させたものを煎じてお茶にすると、美しい赤い煎じ液となり、良い香りと癖のない味で楽しめます。 
血液サラサラ、美肌に効果あり!また、葉には抗菌作用があるため、この辺が竹の皮を用いたように、食べ物を包むのに使われることもあったそうです。
現在でも沖縄では、伝統的な家庭で作るお菓子であるムーチー(餅)を包む葉と使用されています。

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全草が紙を作るときの補助原料にもなるというから、有用なことこの上なし。

秋に熟した果実から黒い種子を採り、日干しにして乾燥したものを生薬名で、白手伊豆縮砂(しろていずしゅくしゃ)、大草ずく(だいそうずく)と呼び、健胃薬として、1日量2~3グラムを粉末にして服用するとよいそうですよ。

沖縄地方では、民間療法として、毒虫に刺されたときには、根茎を切り火にあぶってから、患部に直接すり込むといいます。

葉からとれる油は、華やかな香りのアロマオイル。不安、緊張、迷いを解き放ち、集中力を高め、血圧を下げる効果があるとされ、虫よけ効果もあります。

亜熱帯でしか育たないのかと思いきや、逗子にお住まいの生徒さんのお庭で「わさわさ茂っていますよ」というので、分けていただきました。乾燥させてお茶にしたりしていたのですが、先日、友人の所有する美しいガラスの蒸留器を使って、蒸留するという幸運を得まして、いい香りのハーバルウォーターをつくりました!!

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染液は美しい茶味の赤。アルミ、すずで伽羅色(きゃらいろ)から櫨色 (はじいろ)、銅で枇杷茶色、鉄で海松色(みるいろ)

花言葉は「爽やかな愛」。7月5日の誕生花。


◎参考サイト / 書籍

https://www.weblio.jp/content/ゲットウ
http://www.e-yakusou.com
http://www.hana300.com/
http://botanic.seesaa.net/
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 3」 北隆館
・「花と樹の事典」木村陽二郎 / 監修 柏書房

 

 

 

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2021/07/14

お宝もち講座「時間のトリセツ」vol.1

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みなさん、こんにちは。ご無沙汰しておりました。
「お宝もちになる講座」の時間です。

第二部、前回までは「無駄なお金の使い方」についてお話しました。
で、次は「楽しくどう稼ぐか」という話に・・・と思っていたのですが、それをお話するにはまず、時間の使い方を見直す必要があると思い至りましたので、今日からは先に「時間」について、数回に分けてお話することにいたします。

私は正真正銘のモノ作りでして、つまり、デザインだけして制作は外注とか、コピーを大量につくってさばく、みたいなことは全然してません。本とか、動画とかは、今後大いに作って遠くに飛ばしてみたいとは思っていますが、基本、「織」「編」「縫」といった糸へんの仕事に毎日勤しんでおります。

「そんなんで、食ってけんの?!」・・・そうですよね、こんなにスピーディーな時代にちまちま手仕事なんて。

って、思うでしょ?
私も思ってました。でも、今でもさっぱりわからないけれど、この方法で25年生きているのですよ。子どももひとり育てちゃった。なによりも、そこには周囲の人の「助け」があったわけで、そのことには毎日手を合わせて感謝しています。

それプラス、みなさんにお伝えしたいのは、

「手仕事は効率が悪い」というのは間違いということ。

よく、エジプトのクフ王のピラミッドを特集したTV番組などで「一体、どうやってこれほどの巨石を積み上げたのだろうか!」みたいなコメントが入りますね。電動工具もクレーン車などの重機もないのに、と。

これ、もしかしたら、古代エジプトの人にすごーく失礼かも、とよく思うんです。

われわれ現代人は、便利な道具を発明するところは「アッタマいー」なんですけど、その便利な道具に使われているうちに、そもそも備わっていた身体的能力を退化させてきたわけですよ。「生まれつきの不器用はいない」の項でも書きましたが、人間は場数を踏んだことについては、身一つで、相当に高度な仕事を効率良くこなすことができます。

数年前、鎌倉路地フェスタの活動を通して、民族映像研究所(民映研)の「奥会津の木地師」という映画を紹介するという幸運に恵まれました。

民映研は、失われようとする日本の古い風習を映像で残す仕事をする団体です。そこが、奥会津に存在した「サンガ」と呼ばれる山の民の、会津塗のための椀木地づくりの生活を収めたフィルムを制作しました。観て、のけぞってしまった。

まずは斧や鉈(なた)だけを携えてブナ林の山に入り、森にあるものを利用してサクサクと4日で仕事小屋を建てる。インフラを整えて、神を祀ってから、フイゴを設置し、森で荒切りされた人頭大のブナの塊から2,3人でみるみる椀木地を削り出す・・・!

すべて手作業。電気はないので、仕事はお天道さんのある時間だけ。なのに・・・ナレーターの解説に耳を疑いました。

一日240個の椀を削り出すという」

・・・って、ちょっと待ち給えよ。一日8時間働いたとして、1時間に30個の計算じゃん!!

どんだけ熟練?!  恥ずかしい、自分が恥ずかしいっ。

はい、これが今日の1つ目のポイントです。

機械便利神話から脱却しましょう。

「あ、これがあると便利便利」と身の回りを便利グッズで埋め尽くすような生活は、結局のところ、大きな時間のロスを招いているのです。それよりも、自分の手の能力をアップすることを考えてみましょう。どうするのかって? 手、使いまくるんですよ!

こまごまと、目の前にあることを、その時できる分だけでいいので、手を動かして片付ける、整える、仕込む。
これが、びっくりするほど日常を効率化するのです。騙されたと思って、ちょっとやってみてくださいませ。続けていると、だんだん能力が開花します。

で、それに慣れてくると、あることが見えてきます。それは・・・

時間は伸縮するものである。

ということ。

ほら、楽しい時間は短くて、辛い時間は長い、みたいなことってありますよね。あれは、感覚的なだけでなく実際そうなんです。
かのアインシュタインさんが相対性理論で言ってますから、ほんとでしょう。

つまり、時間というものを扱うときは、あまり固定観念を持ち出さず、ふんわり掴んで、パンをこねるように自在に伸ばしたり丸めたりする感覚をもって、ここ重要、「大事に」扱います。

なんか抽象的すぎてわかりにくいですかね。

ちょっと周りを見てください。あなたの周りで仕事のできる人って、あんまり「忙しそうにしていない」のでは? 忙しい忙しいと言ってる人より、趣味も生活スタイルも充実してたりしません?

そういう人は、時間の扱いが「ふんわり、こまごま」なんですよ。そういう人の会話をよく聞いてみましょう。「あ、ついでだから」ってよく言ってませんか?

そう、この「ついで」が時間を大事にするカギなのです。思い出してください、ハキリアリのプロトコルを。

私は、これについてはかなり研鑽を積んだと自負していたのだけれど、会津の木地師さんたち見て、「出直しだ・・・」と思いました。
日々、精進。

つまり、古代エジプトの人は、現代の私たちよりずっと、日々の時間の扱いに秀でていたということです。コツコツ手作業でも、いや、手作業のほうが、余計な経費をかけずに、環境を汚染せずに、あんなすごいピラミッドなんかをつくるにはよかったのかもしれません。

大掛かりな大量生産による右肩上がりの社会は破綻しています。ポストコロナ時代は、時間を自由自在に操れる「手」の時代にしたいです。

今日のまとめ。

・訓練された手を用いれば、手仕事は効率がよい 
・時間は生き物のように大事に扱う

次回からは具体的な時間節約の例をご紹介していきます。



<<ブログの写真>>

34年前、ブータン王国を訪れたときに出会った須弥山の曼荼羅。
このデザインはおそらくブータン独自のものと思われます。

相対性理論で説明された伸縮する時間の概念やその他の宇宙の法則が、余すところなく表されていると直感的に思いました。
物理記号という言語で今でも論争を繰り広げている量子力学や相対性理論の世界ですが、この「曼荼羅」という言語こそ、すべての要素を矛盾なく表現しきっている気がします・・・どうして?って訊かないでね。説明はできないんで。

◎本日の参考書

一般社団法人 民族文化映像研究所(民映研)
 作品No.05 「奥会津の木地師」

「相対性理論」を楽しむ本  PHP文庫  佐藤勝彦 / 監修

 

 

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