糸へんの仕事
表現の手段に繊維を選んだことには、特別な思い入れも、はっきりした理由もはじめはありませんでした。
大体今でも、なんでこんな因果な仕事に身を投じているのか、皆目わかりません。
スタジオには、いろんな人がやってきて、お芝居やったり、踊ったり、コンサートしたりして去っていくのですが、こんなことにも手を出す予定は全然なかった・・・。
「導かれているのよ」と最近ある人に言われたが、そうかもしれません。
でなければ、大した目的意識もなく、高邁な理想もなく、お金も無くて 10年近くも続きませんよね。
続く・・・
人が「繋」がる、「縁」を「結」ぶ、アイディア「練」る、囲まれている色は「緑」だし、なんだ、毎日全部「織」なんですね。今さらですが。
繊維はカラダにも大事です。(笑)
写真左は鎌倉の空き地にわしわしと君臨する、イラクサ、別名チョマ(苧麻)。茎の皮の内側についている繊維をこそげとってできたのが、 苧麻糸です。
写真右は、通称アカソ(赤苧)。これも麻の一種で、チョマが青苧(アオソ) とよばれ、緑っぽい糸になるのに対し、これは茶色っぽい糸ができます。
どちらも大麻とならび日本古来の繊維です。
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