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2007/07/09

棉と綿

Khajuibook_745

タイトルの文字、いずれも「めん」と読みます。
まだはじけたばかりの実の状態のものに「棉」の字をあて、種をとった状態の繊維、それから先の撚りの入った状態のものに「綿」の字をあてます。
収穫して種を取り除いた「綿(わた)」は、次に「綿打ち」という、繊維をほぐす作業を施します。
この道具がユニークなんです。

西欧では、カーダ-という、2つひと組のおおきな板状のクシを使って「梳く」のですが、
アジアでは、ハイテンションに張りきった弓の弦をはじきながら繊維をからめ、「ほぐす」のです。
写真の綿打ち機は、鴨川和棉の農場のオリジナルですが、インドのシッキムを旅した時に、同じものを見たことがありました。

日本では、細い竹をたわめて、それに繊維をからめて同じように「ほぐす」道具が使われていたようです。

最初にこの方法をあみ出した人って、どんな人だったんでしょうね。
試しにやらせてもらいましたが、大変な力が必要です。

打った綿は15センチ角ほどに薄く広げて、塗の箸などを芯にしてクルクルと巻き、筒状の「篠(しの)」にします。これで紡ぎの準備は完了です。

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