イイ関係

この季節、ほぼ毎日、朝工房にいってまずすることは採ってきた植物を鍋で煮出すことです。
今の時期、鎌倉の空き地は"秋の宝もの満載"です。
二階堂の永福寺(ようふくじ)跡地は、ススキの穂が出始めました。今年はなんだか、穏やかな秋が短くて、ススキも早いですね。星が飛んでいるように小さな黄色い花をてんてんと咲かせているのは、アメリカセンダン草。これらは、錫媒染できれいな黄色になります。
そろそろ栗のイガも、友人宅から届く頃。鉄媒染で黒、銅媒染でそれこそ栗色が出ます。あ、いただけるのは、イガだけでなく、実も歓迎ですので、念のため。
そんなこんなで一年通して染めあげた糸で、90×180の布を織ってみました。
もともとは展覧会に出すためにつくったのですが、今は自分の家で、リビングのローテーブルに布いて使っています。
以前は、自分のモノは後回しというか、自分のために作ることがほとんどありませんでした。
しかし、自分で自分に贅沢できなくて、作品で人に喜んでもらったり、豊かな気持ちになってもらうことなんてできない・・・ということに目覚めて、今はなんとか時間をやりくりして自分用のものも気持ちをこめて作っています。
よく、子どもに、壊すからといってプラスティックのお茶碗を使わせるというを聞きますが、それではいつまでたってもイイモノ(別に高価なものという意味ではありません)とのつき合い方が学べないのではないでしょうか。
アブナイからと刃物を取り上げ、汚すからと美しいものを取り上げ、壊すからといって触らせない・・・。
なんだか、昨今の殺伐とした人間関係、社会問題の根っこも、これと同根では、という気がします。
これからは少しずつ、自分なりの自分流贅沢を考えていこうかな、と思います。
周りのもの(物・者)とのイイ関係づくりを学びながら。



