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2007/11/15

2007/11/15

と・し・ま。

(この記事は、過去のMIXI日記より転用したものです)

最近、帯を織るようになりまして、夏は自作の浴衣を自作の帯で着てみたりしました。 今年は和裁教室があったので、講師の森先生に半幅帯の結びを いろいろ教わりました。

ほんと、きものの世界は奥深い。

森先生、もう70を過ぎた方ですが、なんとも言えないかわいい(失礼!) ほんのりした色香のある方でして、これはいったいどこから来るものなのかと常々いぶかっていたのですが、この日自分が四苦八苦してきものをきてみて突然分かった。あれはきものの着こなしで身についた色気だったんですねぇ。
私など、体や所作がきもので鍛えられていないので、逆立ちしてもあのヲトナの色気がでません・・・。

ふと、あることに気づきました。
きものが日常着であった時代は、ヲトナが粋に見えた時代だったと。

たとえば、男の人の場合、きものの着こなしがかっこいいのはちょっと太鼓腹になったおじさんなんですよね。そのお腹の下にきりっと角帯を締めた姿はかなりイケてます。 女も、ちょっと中年太りになったあたりが、着こなしのキマルお年ごろ。

逆に痩せた、ちょっと「枯れた肉体」の味もぐっと引き出してくれる気がいたします。

ちょんまげを結っていた頃は、男の人は月代(さかやき)をそっていました。
これは究極のハゲ救済策。
成人したらみんな剃るんですから、誰も禿げることをくよくよ悩まなくていいわけです。

1センチ四方、ン十万円なんて、植毛に血道をあげる必要もありません。

日本にはヲトナが美しく見える文化がしっかりあったんですよね。

英語、フランス語の「マダム」ってちょっと好きな言葉なんですけど、 これにあたる日本語がないなぁと思っていました。
「おばさん」は、子どもに言われるのは全然いいんだけど、やっぱり男の人に言われて気分のいい言葉ではありません。

江戸時代にはあったんですよ、「年増」というカテゴリーが。
なんて素敵な響きでしょう。いいぢゃありませんか。

というわけで、帯づくりにも、きものの着こなしにも精進、精進。
お正月は、今年の6月に織った生皮苧(きびそ)の名古屋帯を締めようっと。

おつる、年増を極めます。

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