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2007/11/26

2007/11/26

緑茶・魅惑のムラサキ色

GreenteaChanomi

毎日のように、日本人が飲んでいる緑茶。紅茶も緑茶もウーロン茶も、実はみんな同じ「チャノキ」だと言われていますが、厳密に言うと、中国や日本で栽培されている低木タイプのものと、インド北部アッサム地方原産の高木(アッサム茶)の二種類があるそうです。

抗酸化作用のカテキンで昨今注目度の高い植物ですが、実はツバキ科であることはあまり知られていませんね。確かにそう言われてみると、ツバキの実と茶の実、とてもよく似ています。

大学の恩師寺村祐子先生の「食べられるものは染色に用いない」というポリシーに共感し、私も食べられるものは滅多に使わないのですが、例外で工房では、ときどき、古くなった緑茶で染めものをします。

といいますのも、これでしか出ない色が出るからです。
染める素材の違いや、使う緑茶の量などによって変わってはきますが、鉄媒染で、黒に近い紫色が出るのです。
これはちょっとびっくりですよ。

はじめてこの実験をして私たちを驚かせてくれたのは、工房の卒業生田保橋愛さん。ラオス産の野蚕糸が見事な茄子紺(なすこん)に染まっていましたっけ。

なにが、どう作用してこの色になるのか、皆目分かりません。
ほうじ茶ではこの色が出ないので、お茶が酸化していないほうがいいようです。
2番煎じ、3番煎じと染められますが、色は紫味がだんだん薄れて、銀ネズ色に変わってきます。写真は、シルクが30%とウール70%の混紡糸。古代色でいう「滅紫(けしむらさき)」という色名がぴったりの、ヲトナのお色でございます。

煮出していると、もう鍋に顔を浸けていたくなるぐらい心地よい香りが漂います。しあわせです。

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