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2007/12/01

2007/12/01

チャクラの開く仕事

Cotton01

綿の紡ぎ。一番原始的な道具はスピンドルという「コマ」。
羊毛用のものより小振りで軽いのは、綿の繊維が短いからです。
しっかり打った綿でつくった篠は、撚りがきれいに入ります。

日本では、糸車(足を使わないタイプ)を使います。

チャルカは、マハトマ・ガンジーが考案したといわれるインドのポータブル糸車。よく考えられています。

実は私も「ブック・チャルカ」という、たたんだ時に本の形になるかわいいチャルカを、工房の生徒さんだった、故・松井昌子さんに生前いただいて持っていたのです。

2年ほど前、千葉にある 鴨川和棉農園 (有機栽培による和棉づくりに取り組んでいる貴重な拠点) のスタッフ、ささきなおみさん (通称なよごん !) による綿くり、綿打ち、綿紡ぎのワークショップが行われたことがあります。

そのワークショップが開かれることが決まった時、「これは何かのサインだ」と思い、 壊れていたこのチャルカを修理に出してこの日に備えました。
講師のささきさんに早速紡ぎ方を教わり、また、ガンジーがこのチャルカにこめた非暴力の独立運動の精神について知り、私に遺されたこのチャルカの意味が分かった気がしました。

基本的に紡ぎ方は、日本の糸車とかわりません。ちょっと練習したら、 すぐスルスルと紡げました。

ちなみにチャルカの名前は「チャクラ」に由来するのだそうです。

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つるの裏返し

Chimaki

仕事場には、今6台の機(はた)があります。毎月第1,2,3火曜日、土曜日に織りの教室をしています。

多くの人は「はたおり」と聞くと、あの、"鶴の恩返し"を思い浮かべ、障子の向こうで、見目麗しいニョニンが鶴の姿に身をやつし、優雅にパタパタやっている図を思い浮かべると思いますが、実はその「パタパタ」は機織り仕事全体のほん2割ぐらいに過ぎません。

糸を染め、その糸を巻く。
巻いた糸を経糸(たていと)として必要な長さと本数にそろえる「整経(せいけい)」、織りたい密度に経糸を広げる「幅だし」、その経糸を巻き取って機にセットする「千巻き(ちまき)、」経糸の動きを決める「綜こう通し」、それに続く「筬(おさ)通し」・・・と、連綿と続く作業は、かなり地味で、しかも 男前です。

絵本やテレビなどで、この工程が紹介されることはほとんどありません。
織り機の種類によって多少やり方は異なりますが、「千巻き」などはかなり重労働でして、コシと膝に相当な負担がかかります。

写真は千巻(ちまき)箱に、「幅だし」の済んだ経糸を括りつけているところです。
間に紙をいれながらしっかり巻いていきます。
紙をいれるのは、糸の張りを一定にするためです。
工房ではカレンダーやポスターなどをリサイクル利用していますが、昔は楮(こうぞ)に柿シブを塗った「渋紙」を使っていました。虫よけになったんだそうです。香ばしいいい匂いのする紙です。水にも強いので、型染めの型紙にも使われてきました。

夢を壊すようで申し訳ないのですが、 障子の向こうにほの見える、優雅で淑やかな織り姫の姿は、はっきり言って、み・か・け・だ・け。

ものごと、全てウラがござんす。

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