チャクラの開く仕事
綿の紡ぎ。一番原始的な道具はスピンドルという「コマ」。
羊毛用のものより小振りで軽いのは、綿の繊維が短いからです。
しっかり打った綿でつくった篠は、撚りがきれいに入ります。
日本では、糸車(足を使わないタイプ)を使います。
チャルカは、マハトマ・ガンジーが考案したといわれるインドのポータブル糸車。よく考えられています。
実は私も「ブック・チャルカ」という、たたんだ時に本の形になるかわいいチャルカを、工房の生徒さんだった、故・松井昌子さんに生前いただいて持っていたのです。
2年ほど前、千葉にある 鴨川和棉農園 (有機栽培による和棉づくりに取り組んでいる貴重な拠点) のスタッフ、ささきなおみさん (通称なよごん !) による綿くり、綿打ち、綿紡ぎのワークショップが行われたことがあります。
そのワークショップが開かれることが決まった時、「これは何かのサインだ」と思い、 壊れていたこのチャルカを修理に出してこの日に備えました。
講師のささきさんに早速紡ぎ方を教わり、また、ガンジーがこのチャルカにこめた非暴力の独立運動の精神について知り、私に遺されたこのチャルカの意味が分かった気がしました。
基本的に紡ぎ方は、日本の糸車とかわりません。ちょっと練習したら、 すぐスルスルと紡げました。
ちなみにチャルカの名前は「チャクラ」に由来するのだそうです。
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