« 2008/02/07 | トップページ | 2008/02/13 »

2008/02/09

2008/02/09

織り模様・人模様

Makikowork13
Ichimatsu

日本には、名前のついた織り模様がたくさんあります。

浮き織、トンボ、袋織り、沖縄から伝わった、道頓(ロートン)、花織り(ハナウィー)・・・などなど。

どれも、制約の多い織り機の機能を研究し尽くした、先人の知恵の結晶です。

その中に「たて四枚吉野」通称「市松」と呼ばれる織り方があります。

市松は、コントラストの強い2色の正方形を交互に配した伝統柄で、ふすまにも、着物にもよく使われていますよね。
シンプルですが、インパクトがあり、メッセージが込めやすいなぁと思います。

初めてこの柄をメジャーにしたのが江戸時代の歌舞伎役者、初代・佐野川市松で、舞台でこの模様の袴(はかま)をはいたことから、当時のファッション界で大流行します。
それ以前にもこの柄は存在していましたが、市松が有名にするまでは「石畳(いしだたみ)」というのが一般的な呼び名でした。

周知のように、歌舞伎と能は、江戸時代のファッションを常にリードしていて、柄だけでなく、色の名前などにも歌舞伎役者の名前が多く見受けられます。
自分のファッション・センスが後世まで語り継がれるのは、
役者冥利と申せましょう。

たて四枚吉野は、経糸が四角く交互に飛ぶことで、市松状の模様を織り出します。
飛ばす間隔と配色に特に気を使う意匠です。(カジュ通信/2008新春号より) 

| | | コメント (2)

« 2008/02/07 | トップページ | 2008/02/13 »