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2008/03/03

2008/03/03

ブラッシング

Carding03

Carding02

そろそろ、春の息吹に満ちてきましたので、ウールの季節はおしまいですが、オン・シーズンで作品を出すということは、シーズン・オフにその制作をしておかなければいけないという事です。
暑〜い湿度80%などという時期にウールを触るのは、ちょっとした自虐ワールドです。

そうはならないように、比較的過ごしやすい時期にウールの仕事を終えておこうと、今年は心を入れ替えて、今から来シーズンのウールの準備をしています。(えらいっ!)

写真は、洗い上がりの羊毛(スカード、と呼ばれる段階のもの)を工房で染め上げ、それを梳いて繊維の方向をそろえてフワフワの状態にする工程に入るところです。
この工程を「カーディング」といいます。

「カーディング」は、ラテン語の“carduus”(アザミ) から来ている言葉です。今は、金属の針が柄のある板に取り付けられた2つひと組のカーダーをつかって毛を梳くのですが、昔は、数個のとげとげのアザミの実を麦わらで板状に編み上げたものを使っていました。

私のもっているハンドカーダーは、盛岡の指物師さんに作っていただいたものです。
盛岡は、日本のホームスパン(手紡ぎのウールによる織物)の発祥の地。明治時代に布教にやってきた宣教師によってその技術がつたえられたと言われ、今でも、町ぐるみでとても盛んです。

そういうわけで、指物師さんがカーダーが作れるという訳です。輸入物は体の大きい西洋人向けなので、使い勝手がイマイチ。この盛岡のカーダーは、日本人にはジャストフィット。もう20年以上使っています。
最近、新しいものを注文しようと思って電話したのですが、つながりませんでした。まさか廃業してしまったということはないよなー、と、ちょっと心配です。

さすがに10キロ、20キロの羊毛をハンドカーディングするというのはしんどいので、工房では電動ドラムカーダーを使っています。それでも、けっこうな重労働。
丁寧にカーディングしませんと、紡いだときに糸にコブができたり、ゴミがいっしょにくっついてしまったりしてしまいます。

さ、暑くなる前に終わらせよっと。

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