ピラカンサ・サディスティックな赤茶色
冬の寒い時期に、小さな赤い実が「ごぼごぼ」と山のようについている庭木は、おそらく、ピラカンサです。バラ科 の常緑低木 。
この呼び名はラテン名で、トキワサンザシの仲間を総称して、こう呼ぶことが多いようです。
開花時期は5〜6月。10月頃から熟す実が美しく、庭木や盆栽などとしても利用されます。赤のほか、赤、橙、黄などもあります。ピラカンサの仲間にはトキワサンザシ、タチバナモドキ、カザンデマリ(ヒマラヤピラカンサ、インドトキワサンザシ)などがあります。
年明けに、工房のスタッフ池上さんがお庭のピラカンサを剪定して持ってきてくれました。
怪我をするほどの鋭いトゲがあるので、染色には厄介なのですが、銅媒染で、ビワもびっくりの美しい赤茶色が出るため、覚悟を決めていつも挑んでいます。今日は染めの教室。2時間ほど煮出したピラカンサで、生徒さんがウールと絹の糸、スカーフ、綿のエコバッグなどを染めました。
ホレボレするような、柔らかな赤茶になりました。/p>
ちなみに、「サンザシ」の花言葉は「希望」「ただ一つの恋」「成功を待つ」(枝)「厳格」。
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