春惜
春です。ウメも満開。カジュの庭は、アンズの蕾も色づきはじめました。
いよいよ春の染料が野山にお目見え。
花粉症と闘いながら、めげず野に入るおつる。負けないぞ。
そんなに勇敢になれるのは、染料もさることながら、野原は今、美味しいものがいっぱいだからです。
ふきのとうは、もうほとんどがおしまいですが、北の斜面などではまだ開いていないものが少し見つかります。
ヨモギもそろそろ食べるにはとうがたってきますが、お茶にするなら問題ありません。
つくしはもうスギナに変わりつつありますね。スギナも乾燥させてお茶にしていただきます。むくみをとり、血管を強くする作用があるそうです。ナマのときはほとんど匂いはしませんが、乾燥させると、本当にスギに似た香りがします。なるほどね。
夏頃まで楽しめるのはセリです。注意しているとあちこちによく出ています。おひたし、菜飯、天ぷら、何にしても美味しいです。ゆうべも、ユキノシタの若葉とともに天ぷらにしました。春の息吹、いただきです。
長年、「私の畑」だった二階堂の永福寺址地。平成23年を目指して、ついに復元工事が始まってしまいました。
それはそれで、とても意義のあることだったのでしょうが、今では珍しい、実に「健康的」な元気な野原だったので、残念で仕方ありません。イタドリも数珠玉も蒲の穂も、もうありません。秋に息をのむほど美しかったススキ野も、もう見られません。
たかが、雑草だらけのノッパラ。お金にはならない。ほとんどの人にとっては、何の価値もない。でも私は、かけがえのないものを失ってしまった喪失感で、いっぱいです。
もう、もどらない。
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コメント
確かにおっしゃる通りですよね、もちろん持ち主にしてみれば住宅地に変えてみたりしたほうが・・・しかし出来ることなら鎌倉市がそういう土地を買って自然を残しておいてもらいたいもんです。足下を見れば元気に育っている植物達!命!我々と一緒です、温暖化を食い止めるためにも我々が壊してしまった自然を取り戻さないといけないしね、なんかまとまり無い文になってしまいましたが気持ち分かります、こつこつと頑張ろうね〜皆で♡
投稿: midi-jimucho | 2008/03/14 17:31
鎌倉市にも、ナショナルトラスト運動を模した活動があるにはあるのですが、いかんせん資金不足でままならないらしいです。日本の学校教育は、そういう活動に寄付をする意義や資金集めの方法などをもっと教えていいと思います。
やはり、教育だと思います。
投稿: つる | 2008/03/15 10:19