すごいぞ、かまくら。
鎌倉市には、NPOセンターというものがあります。
今年設立10周年。カジュは、このNPOセンター設立の運動とその後の活動に支えられて今日あるといっても過言ではありません。
もともと市民活動が活発な土地柄ではありますが、それぞれの活動をつなげる役目の組織がありませんでした。
このようなセンターの設立は「官」主導で行われる事が多いのですが、このセンターは、市民が自らの力で立ち上げ、それに市があとから協力する形でできた稀なケースです。
今月20日から、鎌倉駅東口の鎌倉市生涯学習センターの地下ギャラリーで、かまくら市民活動の日フェスティバルが行われています。NPOセンター登録団体の活動の様子を伝えるパネル展示に、カジュ・アート・スペースとして、「鎌倉路地フェスタ」も一枚のパネルを飾らせていただいております。
このパネルは、カジュ通信のライターはじめ、カジュのイベントではいつもメイキングの仕事をしてくださっている、石田人巳さんの力作で、簡潔な文章と美しい写真で構成された、とてもメッセージの伝わるすばらしいものです。
![]() |
パネル展示、などというと、地味で面白くないと思われるかもしれませんけど、おっとどっこい、おとうさん。
これがどうして侮れません。
「たかがパネル一枚」といいましても、付け焼き刃では、どうしたって見劣りするものになります。
ところが、どの団体のパネルも、ほとばしるような輝きでキラキラしていて、まぶしいっ。
それだけ、毎日コツコツ積み上げてきた活動がすばらしいということでしょう。しかも、その数!! 4区画あるギャラリーの壁はすべて埋め尽くされています。
中でも特に胸キュンになってしまったのが、この「玉縄桜を広める会」。ソメイヨシノだけが桜ぢゃないっ、ご当地桜で町おこし、という、その心意気におつるは惚れました。
![]() |
緑を守る運動、街にベンチをおく運動、街の落書きを消す運動、パソコン教室、日本語教室、国際交流も、演劇鑑賞会も、高齢者給食サービスも、歴史研究も、子育て支援も、音楽も美術も、みんなとっても元気です。
鎌倉の財産は歴史建造物ではなくて、この、「人」の動きなのだと、確信しました。世界遺産には市民を登録してはどうでしょう。
最後に、この催しをまとめあげ、普段の運営に従事しているNPOセンターの優秀なボランティアスタッフのみなさんに、心から敬意と感謝の意を表したいと思います。
フェスティバルは、明日25日まで。
| 固定リンク | 0
「つるの徒然日記」カテゴリの記事
- 第25回カジュ祭(2023.03.30)
- たなか牧子×豊田麗 @横浜そごう(2023.03.09)
- 教室の風景(2023.02.27)
- 100号(2023.01.31)
- 寒い夜には毛糸が似合う。(2023.01.23)
コメント
Wow ~ your on !!
Good advertise I think, will check it out
投稿: midi-jimucho | 2008/05/24 17:52
ぜひ、お立ち寄りくださいませ!!
絶対得します。ほんとです。
投稿: つる | 2008/05/24 18:39
牧子さん、ほめちぎってくれてありがとう!
今年で鎌倉のNPOセンターも10周年です。NPOという言葉はまだまだ馴染みの薄い言葉ですが、徐々に浸透しています。でもPTAのように、いつまでたっても、良いとわかっちゃいるけど、ちょっと敬遠・・・という存在にならないためにも、和語を使ったほうがいいと思っています。お互い様センターとかね。
路地フェス期間中に、三条屋さんで、島津さん(ご主人)とお会いした折に、島津さんが、あちこちに「村」ができたらいい、とおっしゃっていました。今風にコミュニティとおっしゃらないところがいいですね。
NPOセンターも、その村づくりのお手伝いをするところだと思っています。
そうそう、麻心のしんじさんも、市民活動フェスティバルに参加されていて、NPO立ち上げ隊のテーブルトーキングに加わっていましたよ。たしかそこのテーブルでは、国籍を問わずバリアフリーな村づくりをしていこう、というような内容の話だったようです。
「桜」のおじさま、おばさまたちがんばっています。子どものように苗木をかわいがられておられます。
改築が予定されている第二中学校の新校舎の前庭に、玉縄桜を植えていただけたらいいなと思います。
玉縄桜で卒業生を見送り、ソメイヨシノで新入生を迎える、そんな校庭も実現しそうです。
投稿: いし | 2008/05/26 20:53