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2008/06/11

2008/06/11

草の糸、地の恵

Choma0806

今年は、梅雨入りが早いですね。そのせいかウメやアンズのなりが早いし、イラクサ(苧麻)の成長もいつもに比べて早いです。別名青苧(あおそ)。

170センチ美人の生徒さん、M.Rさんがうれしそうに両手に持っているのは、まさにカジュの庭で昨日採取したイラクサ。その大きさがおわかりいただけると思いますが、今の時期にここまで大きくなることは、この辺ではあまりありません。

苧麻とならんで、日本古来のもうひとつの麻、大麻。こちらは今では 所持していれば逮捕されます。
大麻は、戦後GHQの手により栽培がきびしく制限され、それが現在に至っていますが、もともと、大麻も、苧麻と同じように昔は日本各地に当たり前に生えていた固有の植物です。

「麻」とひと括りにされている植物には実に色々な種類がありまして、このほかにこの辺では赤苧(あかそ)という種類もよく見かけられます。

さて、この苧麻。夏の草刈りの最大の敵とも言える存在ですが、 私の工房ではときどき生徒さんたちと一緒に苧麻から繊維をとる作業を行っています。

Choma0806_c

1. 大きくまっすぐに伸びた苧麻を根元から刃物で(手ではうまく切れません)刈り取る。

2. 葉っぱを丁寧に取り去り(葉は染料になります)、メインの茎を残して棒状にする。

3. 根元から茎の皮を(茎の径を2,3分割して)むく。

4. その内側についている繊維を包丁やナイフをあてて根元からこそげ落す。

5. とった繊維を乾燥させる。きれいな緑(あお)の繊維となる。

乾いた繊維は、何本か寄り合わせて太めの糸にし、緯糸に使ったり、ヒモとして使ったりしています。

皮をむいてから水に浸けておく方法もあるようですが、アクが出て、繊維の色が茶色くなってしまうので、私はあまりしません。

たべものも、きるものも、住むための材料も、地産地消といきたいものです。日本は、十分それができる恵みを授かった場所だと思います。

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