つくる、みせる、宣伝する
展示会が終わりました。
今回は、木工作家のHOH Whork Shop (近藤豊氏)、和菓子作家の"手毬"(御園井裕芙子さん)とのコラボで、たのすぃーい5日間でありました。お二方、そして、ご来場くださったお客様、ほんとうにありがとうございました。
モノつくりが、それで商売をしようとすると、「つくる」「みせる」「宣伝する」には、同等のエネルギーが必要なことが、最近やっとわかってきました。
「つくる」だけですと、作りっぱなしになって、たいへん独りよがりなワールドができてしまいます。「みせる」ばっかりに神経がいけば、中身のない、スタイルばかりを追いかけた媚びた展示空間になります。「宣伝する」が先走るのは、もってのほか。でも、メディア関連の「作品」には、資金の回収という重荷のために、まだ何もできていないのに大々的に宣伝が先行することはよくあるようですね。これは当事者、相当つらいと思います。
モノつくりですから、1.つくる 2.みせる 3.宣伝する の順番は守りたいですね。ただ、同じモノでも、見せ方によってそのモノに込めたメッセージの伝わり方は違ってきます。そのモノを通して何をどう伝えたいのかを考え、空間を整える・・・。これが最近だんだん、モノをつくるのと同じぐらい大切なことだと認識できるようになり、楽しくなってきました。
宣伝では、私たちのような規模の場合、不特定多数の人になんとなくDMを発送するような「数打ちゃあたる」というやり方はうまくないようです。あくまでお顔が見えることを前提に丁寧にお知らせしたいものですが、これがなかなか、ソツなく、美しくやるのが難しい。日々勉強でございます。
そう考えますと、展示会の企画は、、大小に関わらず「茶の湯」のスピリットに近いものが必要なようです。
こころを込めたモノつくり、空間作り、おもてなし、これからも考えて参ります。
合掌。
photos by 近藤 豊
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