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2008/08/31

2008/08/31

お名紋プロジェクト

Makikocolor
Shunmon


ちょうど3年前の同じ夏、私は息子と親愛なる友人数名と、北ドイツのとある田舎町にいました。それまでの一年半準備して実現にこぎつけたアートシンポジウムに参加するためです。

18日間のこのシンポジウムでは、いわゆるステレオタイプの「ニホン」を脱ぎ捨てた、ナマの日本の "アート・ゴコロ" を
伝えるためのワークショップ案をあれこれみんなで考えました。
私は西洋と日本の一番の違いは「説明主義」か「象徴主義」かであると思っていました。
あとで、これは一概には言えないことがわかるのですが、例えば言語や音楽にはそのことはよく現れていると思います。

日本語は空気中に"キーワード"をぽーんと投げて、それをみんなが眺めながら、言わんとされることを「想像」して「受け止める」ような言語。
英語の場合(これについてしか言えないが)は、言葉を尽くして、その事象を「説明」し、周りはそれにさまざまな質問を挟みながら「理解」する。・・・ような気がします。

その言語に培われた精神は、芸術においても、それに準じた表現方法をそれぞれ育てていったのではないでしょうか。
その違いが一番表れているのが「紋」のデザインではないかと思い、「自分の紋を作ってみよう」というワークショップをやってみることにしました。
ワークショップをやってみた結果、意外や意外、日本人のアーティストたちより、ドイツの人たちの方が抽象的なものを作っていましたよ。

要素を単純化するには、その要素を深く理解することが必要ですよね。それを「説明」ではなく、「象徴」として見せる、決められた枠の中に、どこまで自分を表す要素を整理していれるかがポイントです。日本の伝統的な紋は、ほかに類を見ないほどモチーフを見事に単純化してありますよね。これはかなりの観察力や想像力が必要です。

藤田朝美さん。ご近所のデザイナーさん。
先頃、彼女は「お名紋」なるプロジェクトを始動しました。

名前の漢字と、その人の好きな物、キャラクターなどから要素を抽出してオリジナルの「紋」を作成するというもの。

ただいまウェプで公開中です。

私も自分のと息子のを作ってももらいました。
私の名前の「牧」の字を糸車に見立てたというもの。色も私のイメージで。「牧」とはもう40年以上つきあっていますが、まさかこうくるとは!! 脱帽です。
現在とがりまくってクールなものでまとめたいお年頃の息子は名前の「俊」の字を思いっきりメタルにアレンジしてもらいました。

これは楽しい。皆さんも、つくってもらってはいかがですか。

p.s. 藤田さんの贈り物ブログもおすすめです。

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