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2008/11/20

1億、総悲観主義???

こどもの中学の担任の先生から、息子が学校にお菓子を持ち込んで休み時間に食べたという「報告」が、ご丁寧に、夜自宅に電話で入った。

「こうした小さいことから、中学生はイロイロ難しい事態を引き起こしますので、ご家庭でもご指導を。」とのこと。

誠に申し訳ありませんでした、先生。先生の貴重なプライベートなお時間をこんな電話に使わせてしまって。

何日か前、近所の息子のクラスメートのママで私の友人が、わざわざ仕事場に訪ねてくれました。
去る学校の文化祭のクラス対抗合唱コンクールの時のある出来事を知らせにきてくれたのです。
本番も間近だというのに、男子生徒がふざけでばかりで、練習がままならないまとまりのない状態だったとか。
ママ友の息子は伴奏者。難しい楽譜と格闘して、夜な夜なピアノの練習に身を捧げていたらしい。
それなのに、私の息子も含め、男子生徒は知らん顔。
ついに、ママ友の息子は、満を持して、

「てめーら、いいかげんにしろよっ!!」

と、大タンカをきった!
私ならしょっちゅうだが、今時の中学生にとって、これは相当に勇気のいったことだったでしょう。

これが効いて、クラスは一発で一つにまとまり、なんと、3年生を差し置いて、優勝してしまったのですよ!この合唱祭は、私も聞きにいきましたが、たしかにとてもいい出来でした。

そのいい出来の裏に、ピアノ伴奏者の勇気ある行動があったことは、担任の先生は、ご存知なのでしょうかね。

ママ友にその話を聞かなければ、私も知らずじまいでした。

ママ友、仕事場を訪ねてくれたのは、息子の自慢話のためではありません。
なんでも、その「大タンカ事件」のとき、うちの息子だけが、ピアノ・ヒーローに歩み寄り、「ふざけて悪かったよ、ごめんな。」と謝りにきてくれた、というのです。

このママ友は、「そのことが、うちの子、とてもうれしかったみたいなのよ。」と、そこを私に伝えにきてくれたのです。

息子とは最近、気持ちのすれ違いの日々が続いていたので、この友人が教えてくれた一言が、どんなに、励みになったかわかりません。

担任の先生、夜、生徒宅に電話をするときは、このピアノ・ヒーローのご両親にも「お宅の息子さんの一生懸命さがクラスをまとめたのですよ。」というニュースこそ、届けてほしいです。

で、ついででいいですから、「お宅の息子さんだけが、謝ってあげたんですよ。」というニュースも、息子が引き起こしてしまった「大事件」とセットで、知らせていただけると、母親は、俄然、子育てにやる気が出るんですけどね。

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つるの徒然日記」カテゴリの記事

コメント

こんにちは
いいお子さんに育って(育てて?)いらっしゃいますね
うちの長男は、最近口もきかなくなってきました
あんなにビービー泣く子だったのに、とちょっと寂しい

投稿: さちこ | 2008/11/20 12:24

 こんばんは。
 うちの妹の合唱祭の練習でも似たようなことがあったようです(笑)まだ練習中で結果がどうなるかわかりませんが。タンカ切った子にとっては、息子君の一言、とっても大きい一言だったでしょうね。
 きっと、「問題」のほうが、先生の耳には入りやすいのでしょうね。そして、「問題」のほうが、「知らせねば!」という気になりやすいのかもです。
 日本人は、(と言っていいのかわかりませんが、)グッドニュースを分かち合う習慣も意識も乏しい気がします。相手や話し方次第で、「自慢かよ」ってことになりそうです。悲観主義の上、ひがみ根性強いんでしょうか(笑)

投稿: もち | 2008/11/26 00:15

☆さちこさん
ほんと、昨日生んだはずなのに、いつのまに「おれをなめんじゃねー。」なんて口をきくやつになったんだろう・・。ふふふっ。あんたのことなんか、とっくになめまわしたよーって、心の中でほくそ笑む母なのだ。

☆もちさん
そうそう、そうです!
日本の文化の根底にあるのは「ひがみ」。ばっからしいっ!
これがはびこるから、「運動会でビリになる子がかわいそうだからかけっこはやめましょう。」なんて、アホな発想が生まれるんですよ!!
身近にいる人の幸せが喜べない人間は、絶対自分も幸せになれないことを、日本人は自覚すべきです。
他人や自分の欠点ばっかり気にするから、こんなにストレスの多い社会になるんじゃん!
「自分、いけてる」「あなた、いけてる」、これよ、これ!

投稿: つる | 2008/11/29 11:04

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