夏の終わりのハーモニー

今年の一月、ある、絞り上げられた木綿布を「染めてみてください」と預かりました。
どんな柄になるのか、全くわからない帯状の布は、どうやら浴衣のようです。
依頼主が「できれば青い色に」とおっしゃったので、夏まで待って、藍で染めることにしました。
今年は藍の調子がすこぶるよかったので、夏の染め教室の時に一緒に染めました。
染め上がってから、ちょっとだけ括ってあった糸をほどいてみました。二重つまみの杢目絞りですね。シンプルですがとても表情があります。
全部ほどいてしまいたかったけど、ご依頼主の楽しみをとってしまってはいけないのでぐっと我慢・・・。
これを絞った方はもう他界されているそうで、仕事が時間を超えて形になったのは、なんだかとても幸せです。
昔は、すべての手仕事は、こんな風に母から娘へ、娘から孫へと受け継がれてきたのですね、きっと。
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