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2010/01/05

グッド・バランス

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年が明けました。
いかがお過ごしでしょうか。

貧乏性のおつるは、結局、仕事しております。これはサガです。
暮れに生徒さんのお宅に植木屋さんが入ったとき、たくさんのツバキ、ナンテン、ウメ、そしてビワをいただいたので、昨日はビワを煮だしました。
ビワの液は一晩置くと赤みが増すので、今日、ウール糸を染めています。

先月シネマ・アミーゴで行なわれた座談会で、ギタリストの人が面白い話をしていました。

ギターにも特注品というものがあって、その中には屋久杉を使ったギターなんかがあるのだそうです。
それが、やはりとてもいい音を出すのだそうで、珍重されてびっくりするような高値で取引されたりするのだそうです。

ギタリストとしては「いい音」は欲しいモノだし、でもそのために屋久杉の森が傷つけられるのは・・・。これはホント、モノつくりの共通の悩みです。

私も染めものするときは、植物染色でも色の定着のために金属化合物をそこそこ使います。
これはプロとして、お客さんに払っていただく貴重なお金に見合う確かな仕事のために必要なことだと思っています。
でも、環境によくはありません。

どうやっていいバランスを見つけるか、がポイントなのかな、と最近よく思います。

必ず、ある事象には対になる反対事象があって、それがバランスよく作用し合う状態を維持する・・・そこには善悪とか、正誤という概念はなくて、ただ「対」として存在することが自然の動きに適うのではないかと思うのです。
ヒンズー教のシバ神は「創造の神」であると同時に「破壊の神」でもありますが、まさにそこに「真」があると感じます。

ペアはいろいろです。男と女、陰と陽、ケとハレ、聖と俗、昼と夜・・・。そして今とても気になるのが「酸化と還元」。

CO2、温暖化、水質汚染、空気汚染、土壌汚染、深刻なアレルギーなど、現代の様々な問題の多くは、「酸化過多」によって引き起こされているのではないでしょうか。

では、「還元」を担うモノは何なのかと考えると、発酵を司る微生物たちではないかと。

元来、この微生物たちをうまく利用した発酵の技術を、私たち日本人はこの高温多湿の環境を生きる知恵として磨いてきました。
味噌や醤油、納豆、酒、数えきれないほどの漬け物・・・まさに還元のエキスパートです。家は、微生物が発酵させた土の壁でできていたし。

ところが現代ではそれらの食品は自分で作って食べることは減り、流通優先の商品は、あまり微生物が生きていません。家も密閉性が高すぎて微生物は住みづらい。
抗生物質の発達によって微生物は撃退され、いろいろな抗菌・除菌グッズによって清潔志向は病的な領域に。これが人間の体内に「酸化過多」を引き起こしているのではないでしょうか。

カラダの外では、モノを燃やし(=酸化)過ぎてC02が増えやっぱり酸化過多。還元してくれる微生物のすみかである土壌はどんどんアスファルトやコンクリートで覆われてゆく・・・。

酸化過多に加担している身としては、「還元」作用のためにできることを、心して行なってゆきたいと新年に思うのであります。還元作用の仕事は大体において、美味しかったり、楽しかったり、感激できたりするのよね、ふふふのふ。

善悪とは関係なく、心は恐らく、ネガティブな思考で「酸化」、ポジティブな思考で「還元」するのではないかな。どちらもバランスよく必要ですね。

今年もよろしく。

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つるの徒然日記」カテゴリの記事

コメント

年末年始仕事組です。
今年は「豊か」に生きたいな、と思っております。
今年もどうぞよろしく。

寺田本家の寺田 啓佐さんの「発酵道」面白いよ~。

私たちは一花屋さんにお借りして読みました。
来月「大人の遠足」で寺田本家に行くそうです。
良かったら~♪

投稿: Kaori@Middles | 2010/01/05 16:55

>Kaori
お天気に恵まれた年末年始でしたから、きっさ長谷方面は賑わったことでしょうね。
寺田本家さんのお話は、一花屋さんにお邪魔したとき私もマダム・ふえりこにお聞きしました。
ご本を出されているんですね。探してみます。
ところで、路地フェスタ、始動します! 今年もよろしく!
Mr. Middlesはお元気かしら?

投稿: つる | 2010/01/06 08:34

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