VIDA DE VIDA
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The picture (c) Isao Yamaguchi |
昨日は銀座に行ってきました。「脱・半径2キロのおんな」、おつる今年は滑り出し快調です。
山口 功さんの個展の初日におじゃましました。
山口さんは横須賀在住の画家で、カジュのイベントでもさまざまにお世話になっている方です。
「生命の生命」とポルトガル語で銘打った今回の個展は、山口さんの命に対する優しいまなざしと深い洞察に裏付けされた抽象画約20点。
お若い時分にアマゾンを旅されたという山口さんの「生命」に対する思いは、表面的な生命讃歌に陥りがちな現代の日本の風潮とは一線を画す力強さがあります。
「きれいなのと美しいのはちがいますね。」というご自身の言葉どおり、命の汚い部分、目を背けたくなる厳しさにも真っ向から取り組み、それを内包させてなお、見る人に「美しい」と感じさせる作品です。
命をつなぐという根源的な行為としての「たべる」「そだてる」「ころす」・・・そういうことを実感できずに毎日を送る現代人の生命への思いは、言葉ばかりが一人歩きしてうすっぺらい。
山口さんの作品の前に立つと、もっとおおらかに、したたかに、そしてよろこびをもって生きていくことの意味を考えさせられます。
テーマは重厚なのに、どの作品もどことなくユーモラス楽しいのは、大好きだとおっしゃるブラジルのリズムがご自身のカラダに染みていらっしゃるからでしょうか。
16日の日曜日までギャラリー サムホールにて。
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