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2011/02/03

はた織りの神様

日本にはもともと「八百万(やおよろず)の神々」がおわします。
そう、どこへいっても、どんな小さなモノにも、コトにも、コトバにも、神様は宿っているという考えがありますね。

なのに今は、大量生産のせいでモノは使い捨て、小さな仕事は忙しさから「雑用」の2文字に括られてぞんざいに扱われ、コトバは殺気立っています。一方で、植村花菜さんの「トイレの神様」みたいな歌がちゃんとヒットしているのを見るにつけ、どっこい神様は生きているぞと思ったりもします。

さて、古代八百万の神様の中には、実は「機織り」の守護神もいらっしゃいます。
古事記や日本書紀などにその記述があるのですが、これらの書物は戦前まで国威掲揚の政策に利用されてきたため 物語の本来の意味や面白さが伝えられていない気がします。実は、日本神話はラブ&サスペンス満載の冒険活劇!
その中に登場する機織りの神様とお祀りしている神社を少しご紹介します。

※名前の表記には書物によってたくさんの種類があります。ここでは比較的やさしいものを選びました。


◎天羽雷命(あめのはづちのみこと)

奈良県葛城市當麻町の葛木倭文坐天羽雷命神社(カツラギノシドリニイマスアメノハヅチノミコト)を筆頭に、各地の倭文神社 (しずり/しとり じんじゃ)に祀られています。「平成祭礼データCD」には「倭文は染織の儀、紡織、養蚕、メリヤス等すべて糸を生業とする人は是の大神に帰依して事業の隆昌を賜るべし。」の記述があります。
倭文氏は農業技術に秀でた阿波忌部(あわいんべ)氏の分派とされ、807年に書かれた歴史書「古語拾遺」(こごしゅうい)に登場しており、たいへん高等な絹・麻の織り物技術をもっていたといわれ、天羽雷命はその倭文一族の祖とされています。
機織りの神様には珍しく男神です。


◎天棚機姫神(あめのたなばたひめかみ)

やはり「古語拾遺」に記述のある神。天照大神を天の岩戸からさそいだすために,神衣を織ったといわれています。
京都の北野天満宮では、機織りの町西陣に近いこともあり七夕の神事は天棚機姫神に感謝を込めて「御手洗(みたらし)祭」「棚機(たなばた)祭」として盛大に行われています。


◎栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)

天地創造の神である高皇産霊神(タカミムスビノカミ)の娘(一節に孫)で、思想・知恵の神である思兼神(オモイカネ)は兄。
天照大神(アマテラスオオミカミ)の息子・農業の神様の天忍穂耳命(アメノオシホミミのミコト)と結婚しています。
「栲」は繊維、「幡」は織り機の意味。長崎県壱岐市の天手長比売神社(あめのたながひめじんじゃ)、奈良県北葛城郡王寺町の「火幡神社」(ほばたじんじゃ)、などに祀られています。


◎丹生都比売神(にうつひめかみ)

丹生都比売大神は国造りの神イザナギ・イザナミの娘で天照大神の妹にあたります。伊勢皇大神宮に祀られているほか、和歌山県伊都郡かつらぎ町大字上天野の丹生都比売神社(世界遺産)を筆頭に各地で祀られています。息子の高野御子大神 (タカノミコノオオカミ)と共に紀伊・大和地方を巡り、この地に農耕殖産(衣食の道・織物の道)を広めたといわれています。

【出典】

http://ja.wikipedia.org/wiki/葛木倭文座天羽雷命神社
http://kamnavi.jp/as/katuragi/kzkamori.htm
http://www.sanuki-imbe.com/SHOP/SM0910001.html
http://kotobank.jp/word/天棚機姫神
http://www.kitanotenmangu.or.jp/news/10.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/栲幡千千姫命
http://www.norichan.jp/jinja/renai/hobata.htm
http://www.niutsuhime.or.jp/
http://ja.wikipedia.org/wiki/丹生都比売神社
http://www.katuragi.or.jp/Amano.htm

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