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2011/08/11

2011/08/11

珠玉の手仕事

Miao03

先週一週間、カジュでは「中国少数民族・苗族の伝統の刺繍」が行われました。

5年前、北京に在住だった佐藤雅彦・瑞代夫妻から展示会の依頼を受けたのがご縁で、今回は2度目の展示、そして私のたってのお願いでスライドレクチャーもしていただきました。(以下の記述はそのレクチャーから)

苗族(ミャオ)族は、中国の貴州省を中心に約890万人いるといわれる、55の少数民族の中で4番目に大きい民族です。

稲作を中心にした、横のつながりを大切にする村社会を形成する彼らは、どことなく古い日本の姿を彷彿とさせます。ミャオは独自の言語を話しますが、文字を持たず、民族の女性たちは筆の代わりに針を持って、民族の歴史、祈り、哲学を刺繍に込めてきたといわれています。

スワトウなどの刺繍が、もともと皇帝への献上品として発展したのに対し、ミャオの刺繍は家族への愛であり、子供への祈りであり、民族の誇りの象徴であり続けてきたのだそうです。

特に印象的だったのは、子供を背負うときに使う「ねんねこ」に施された刺繍。医療が十分でなかった時代に、子供の無事を願ってひと針ひと針刺された布を埋め尽くす意匠には、魔力すら漂うようです。

日本にも昔は祈りの手仕事があり、それによって守られてきた命は多かったと思います。もののあふれる時代、今一度、祈りのある手仕事の意味を問うてみたい、そんなことを思った一週間でした。

北京を引き上げ、現在は愛知県常滑市にお住まいの佐藤夫妻は、ミャオの刺繍の伝統の火を消さないよう、今も支援の活動を続けています。貴州に建てた学校のサポートの傍ら、ご自分たちのコレクションを公開するべく、築115年の古民家のご自宅を博物館にすべく、準備中。

展示会の様子はこちらの写真で。また、佐藤ご夫妻のミャオのサポートの様子はこちらで。

瑞代さん、ほんとうにありがとうございました。また、近々。

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