イラクサ(根)・雀茶色
さぁて、今年もまた、カジュの庭にイラクサがお出ましになる季節となりました。
この季節には毎年、2,3回は刈り取った葉っぱと茎で染色をします。時期によって、また煮出す時間などによって、イラクサは色が変化するのですが、大体、黄色、黄緑色、海松(みる)色、焦げ茶色あたりが染まります。
先々週、カジュの裏庭に畑を作った際、耕した土から、たくさんイラクサの根っこを掘り起こしまして、これが「これは煎じなきゃ失礼だわ」というぐらい立派だったので、初めて「根」を染めてみることにしました。
これがなんと、ビワやサンゴジュもびっくりの「赤茶」になったのです!
イラクサ、ただ者ではないとは思っていましたが、こんなに「根に持つ」輩(やから)だったとは。
赤みを強くするため、煎じ液を一晩寝かせて、翌日銅媒染で染めました。古代色でいう「雀茶色(すずめちゃいろ)」。カラダの芯がほっこり温まる色です。
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