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2012/09/16

ネコジャラシ・小悪魔的黒緑

Necojarashi02

【学名】  Setaria viridis
【英名】  Green foxtail, Green bristle grasst
【別名】  エノコログサ(狗尾草)、ノアワ(野粟) 
【生薬名】 
【科】    イネ科  

世界の温帯・暖帯に広く分布する一年草です。もちろん鎌倉にもいっぱいあります。
別名のエノコログサは「イヌコログサ」がなまったもので、子犬のしっぽに似ていることから。英語ではこれがfoxtail=狐のしっぽとなるのが面白いですね。アイヌ語ではチャッペ(猫)というそうです。
学名のSetaria(セタリア)は、ラテン語の 「seta(剛毛)」が語源。花穂を囲む剛毛の様子から。

あまりにも身近で今まで染めたことも調べたこともなかったのですが、実はアワ(粟= Setaria italica)の原種で、一応食用になるようです。(私たちの周りは食料がいっぱい! 知識さえあれば、飢え死にすることはありませんね。)
花穂を茎ごと摘み取り、よく洗って空煎りすると、まわりの毛が焼けて取れる。そこに塩をふってさらに煎ると香ばしい香りが・・・! ちょうど粟せんべいやポップコーンのような味がします。あ、但し、大量に食べてお腹をこわしたという報告もあるのでご注意を。

イネ科では、黄色を染めるカリヤスが染料として有名ですが、イネ科の植物は総じてこのカリヤスに似た色合いを出すようです。イヌビエ、ススキ、そしてこのネコジャラシ、どれもカリヤスに劣らない良い染料です。

このネコジャラシ、私は英語名の"狐のしっぽ"の印象でみています。シナを作ってオノコを振り回しちゃう罪作りな女の子、の感じ。でもって、その印象とは裏腹に、どの媒染でも大変力のある色合いが出ちゃうところが更に罪つくり。アルミ媒染の鮮明な黄色、鉄媒染の力強い黒緑は特に美しいです。

花言葉は「遊び」「愛嬌」

【参考サイト/文献】
http://www.hana300.com/
http://had0.big.ous.ac.jp/index.html
http://members.jcom.home.ne.jp/tink/
http://newpfaf.webhost4life.com/user/default.aspx
http://www2.mmc.atomi.ac.jp
・「学生版 牧野日本植物図鑑」 牧野富太郎/著 北隆館
・「薬草図鑑」伊沢凡人・会田民雄/著 家の光協会
・「季節の野草・山草図鑑」高村忠彦/監修  日本文芸社
・「新英和中辞典」 研究社


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