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2014/02/24

カリフラワー・突然の山鳩色(やまばといろ)

Calliflo_01

【学名】   Brassica oleracea var. botrytis
【英名】   Cauliflower
【別名】   ハナヤサイ(花椰菜)、ハナハボタン、   ハナカンラン(花甘藍)
【科】       アブラナ科

明治初年に渡来した野菜。原産は未だによくわかっていないそうですが、地中海沿岸のケールの栽培に際して生まれた突然変異である、とも、キャベツの変種であるブロッコリーから改良された、ともいわれています。16世紀にはヨーロッパで一般的に栽培されるようになりました。

ケールを育てていて、いきなり白いカリフラワーが現れたら、ちょっとした衝撃ですね。(笑)

2012年の冬に種をまいたところ、見事に葉が育ちました。が、なかなか実(正確には花蕾)がつかず、あきらめかけていたところ、葉の中心に、かわいいオレンジ色のカリフラワーを見つけて、おもわず小躍り!! そう、実はオレンジ色や紫色など、カリフラワーは結構華やかなのです。

一般には白いものが多く出回っていて、これがなんとなく「顔色の悪い病弱な」印象を与えてしまっていて、損をしていますね。

しかし、侮ることなかれ。ビタミンCの含有量はレモンにひけをとらず、しかも熱に強いので、調理後も含有量が変わりません。そのほか、ビタミンB1・ビタミンB2・カリウム・糖質・たんぱく質・食物繊維が豊富で、美肌作り・老化防止・肥満予防・粘膜の強化・疲労回復・風邪予防に効果的。また、アブラナ科の野菜に含まれるイソチオシアネートは抗酸化作用があり、ガン予防に有効な注目の成分です。

ブロッコリーと違い、脇かぶが出ることもなく、葉も硬くて食用になりにくそうな様子だったので、収穫後に染めてみたところ、どの媒染でもさしたる違いがなく、緑味のグレー系。鉄で媒染した色が和名でいうところの山鳩色(やまばといろ)でした。
ウールと相性が良いように見えます。

花言葉は「お祭り騒ぎ」。(ちなみによく似たブロッコリーの花言葉は「小さな幸せ」。)

最近、鎌倉の農協販売所(レンバイ)に、ロマネスコがお目見えするようになりました。この造形はお見事!  神様、流石です。すっかり人気をブロッコリーに奪われた感があるカリフラワーですが、さて人気回復となりますかどうか・・・。

Romanesco

参考サイト/文献

http://www.t-webcity.com/~plantdan/
http://ja.wikipedia.org/wiki/カリフラワー
http://ouuuo.com/yasai/yasai46.html・http://kenkou-tabemono.info/
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 3」 北隆館

(C) Tanaka Makiko    たなか牧子造形工房  禁転載

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