ベニバナトキワマンサク・情熱の柿茶色
写真→出典
【学名】 Loropetalum chinense var. rubrum
【英名】 Chinese fringe flower, Chinese fringe bush
【別名】 アカバナトキワマンサク(赤花常盤万作)
【科】 マンサク科
学名の「Loropetalum(ロロペタラム)」は、ギリシャ語の「loron(革紐)+ petalon(花弁)」が語源。革紐(かわひも)のような花弁に由来。確かに花弁がリボン状になっていて、これがモップのように房をなしています。
トキワマンサクの変種。中国原産。「常盤」は「常緑」を意味します。マンサクに似て常緑であることからこの名があるわけですね。トキワマンサクの花が白に対して、ベニバナトキワマンサクは、3月の中頃から5月にかけて鮮やかな鮮紅色の花をつけます。
トキワマンサクは中国中南部、インド北部に自生。日本では伊勢神宮周辺に自生しているものがわずかに確認できるだけで、ほとんどが園芸種です。鎌倉のお庭にも,今時分になると、赤い花がテンテンと咲いているのが見られます。
花の盛りが少し過ぎたあたりの枝葉を分けていただきました。少量でもびっくりするぐらい濃い液になり、アルミ媒染で山吹茶、銅媒染で柿茶、鉄媒染で、大変力強い赤墨色。
花言葉は「私から愛したい」。
参考サイト/文献
・http://www.hana300.com/
・http://www.e-yakusou.com/
・http://had0.big.ous.ac.jp/index.html
・http://ja.wikipedia.org/wiki/トキワマンサク
・http://opencage.info/pics/Loropetalum_chinense_var._rubrum.asp
・http://www.flower-photo.info/products/detail.php?product_id=440
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 3」 北隆館
・「よくわかる樹木大図鑑」平野隆久/著 永岡書店
(C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房 禁転載
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