コデマリ・ラインダンスは璃寛茶(りかんちゃ)
【学名】 Spiraea cantoniensis Lour.
【英名】 Reeves spirea
【別名】 スズカケ、シツカケ
【科】 バラ科
学名の「Spiraea」は 「 シモツケ属」、ギリシャ語で螺旋」「輪」を意味するそうです。「cantoniensis」は「中国広東地方の」の意味で、その名の通り、中国原産の帰化植物です。
別名の「スズカケ」は、花が連なるようにつながっている様子から。あ、これが「スズカケノキ」になると、プラタナスですね。こちらは実が鈴なりに成るから・・・かな?
江戸時代からは、観賞用に栽培されるようになりました。弓なりにしなる枝ぶりの美しさから、生け花の花材としても人気です。
鎌倉界隈では、桜の開花のころ、枝にその名のごとく、小さな手毬のように白い花が枝いっぱいつきます。美しい眉のようにしなった枝は、まるで、SKDのラインダンス! 可憐です。あくまで可憐です。
花盛りのときに全草を採取して煮出してみました。とても濃い液となり、どの媒染でも堅牢な色あい。アルミ色で芥子色、山吹茶。銅で璃寛茶、鶯茶、鉄で銅より一味青みの色を染め上げました。
花言葉は、「優雅」「品位」「友情」。春の季語。 4月24日の誕生花。
参考サイト / 文献
・http://ja.wikipedia.org/wiki/コデマリ
・http://www.hana300.com/
・http://www.hanakotoba.name/
・http://www.weblio.jp/cat/dictionary/nkgmj
・https://lovegreen.net/languageofflower
・「和漢三才図絵」/寺島良安 第84巻
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 1」 北隆館
・「花と樹の事典」木村陽二郎 / 監修 柏書房
(C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房 禁転載
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