« 2019年1月24日 | トップページ | 2019年1月30日 »

2019年1月29日

2019/01/29

エキナセア・ハリネズミは良薬なり

Echinacea02 Echinacea03

【学名】  Echinacea purpurea
【別名】     ムラサキバレンギク、ムラサキセイヨウギク
【英語名】 Purple Coneflower, Hedge Coneflower, Black Sampson
【科】      キク科

北米原産。学名のEchinacea(エキナセア)は、ギリシャ語の「echinos(はりねずみ)」が語源。花心のトゲトゲした様子から。

ヨーロッパでは、古くから循環器系、呼吸器系、 リンパ系の解毒に最も効果のある薬草として認識されています。
また、北アメリカのネイティブ・アメリカンたちの間でも、副腎皮質ホルモンに似た働きや抗菌作用、免疫の強化が知られていて外傷や火傷、虫刺され、蛇の噛み傷の治療などで一般的に使われる薬草であったといわれています。インドのアーユルヴェーダでも使われてきました。

その民間療法における広い効用の多くは、科学的にも証明されています。ドイツ薬草学会(German Commission E Monographs)では、風邪、発熱、口内炎や喉頭炎、外傷の治療に効果があることを認めているといいます。効き目が強いだけに副作用もあり、経口摂取ではまず見られませんが、稀にアレルギー反応を引き起こすこともあるので、注意が必要とのこと。

株分けで増やしやすいのがうれしいです。鎌倉でも最近あちこちのお宅のお庭に植わっているのを見かけます。8月に花が終わったあと、9月ぐらいに行うとよいそうです。薬も作ってみたいですねぇ。

ハーツイーズさんに、エキナセアをたくさんいただきましたので染めてみることに。煮出すと、キク科特有の甘みのない芳香が漂います。
薬効を反映してか否か、どの媒染でも大変堅牢な色を染め上げました。
アルミで強いトパーズイエロー、銅で鶯色、カーキー色。鉄では透明感のある濃い黒緑

花言葉は、「優しさ」「深い愛」。8月20日の誕生花。

http://www.hana300.com
http://ja.wikipedia.org/wiki/ムラサキバレンギク
http://www.teych.com/
http://www.pfaf.org

(C) Tanaka Makiko    たなか牧子造形工房  禁転載

| | コメント (0)

笹蔓文(ささづるもん)

Sasazuru01_2 Sasazuru02 Sasazuru03

1月の終わり。展示会のお客様で、きものつながりの鎌倉フレンドN子さん。大町の呉服屋さんにお勤めで、なんと、そのお店のきもの展示即売会のご招待状をくださいました。

京都から織元さんや呉服屋さんがいらしていて、反物、帯、小物の逸品を、ていねいな解説つきでたくさん見せていただきました。お土産に、織り布の風呂敷まで頂戴しました。数ある中から、柄の動きが軽妙で可憐な感じのものを選んだところ、「あ、笹蔓(ささづる)ですね。」とお店の方が教えてくださいました。

もともとは、明代の中国で織られていた笹蔓緞子(ささづるどんす)という古裂の模様です。
緑の経糸(たていと)に朱がかった茶の緯糸(よこいと)を入れて繻子織(しゅすおり)で紋を織りだした古渡緞子(こわたりどんす=室町時代以前に渡来した朱子織りの織物)の傑作といわれています。

明よりひとつ古い宋代の中国では「300年に一度花を咲かせる(実際は60〜120年に一度ですが)竹は、「長寿」を象徴している」という考えがあって、その竹の花、実、つるをあしらったのが最初のデザインだったようです。永寿の吉祥紋とされています。

面白いですね。今は、竹が花を咲かせるのは不吉の象徴などといわれているのに。

そのうち、当時流行した「文人画」において、好んで描かれた題材「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」、すなわち、松、梅、竹に影響を受けて、花が梅に、竹の実が松ぼっくりになったようで、これが明代になって、日本に伝わったというわけです。(竹の花は、イネ科ですから花びらがほとんど目立ちませんものね。)ですから、古い笹蔓文は、花びらは5弁でした。(写真左)

今では、5弁より6弁の花のものが多く見受けられます。(写真中央 : 東京国立博物館蔵)
これはあくまで私の想像ですが、機械で織りだす時、こちらのほうが経糸のパターンがひと手間少なくてすむので、都合がいいのかもしれません。

意識して調べてみますと、帯地などに様々な色合いでこの「笹蔓文」を見ることができます。
喜多川歌麿の浮世絵の帯の部分にも見られますね。(写真右 : 東京国立博物館蔵)

松竹梅・・・2/5は旧暦の元旦。これからしばらくは、季節的にもピッタリの柄ですね。

◎参考サイト / 文献◎

http://www.so-bien.com/kimono/
https://ja.wikipedia.org/wiki/松竹梅
https://ja.wikipedia.org/wiki/歳寒三友
・「服飾辞典」文化出版局
・「年表と地図による世界史の総整理」 平原光雄 / 著  山川出版

| | コメント (0)

« 2019年1月24日 | トップページ | 2019年1月30日 »