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2019/01/30

アーティチョーク・トゲトゲ攻撃の利休鼠

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(写真左・中央 : 髙木素子氏)

【学名】  Cynara scolymus L.
【英名】  Artichoke, Globe artichoke
【別名】  チョウセンアザミ(朝鮮薊)
【科】   キク科

学名の「Cynara(キナラ)」は、ギリシャ語の「cyno(犬)」に由来。花のまわりのとげが、犬の歯に似ていることからとか。たしかに、怖いぐらいの刺々しい様相です。

チョウセンアザミ(朝鮮薊)が別名ですが、朝鮮原産ではなく、地中海沿岸地原産。江戸時代中期にオランダ経由で渡来し、栽培された記録が残ります。が、広まることはありませんでした。おっかなかったんでしょう、きっと(笑)。

つぼみ(花托と総包の多肉部)を食用とします。欧米では古くから食されており、古代ローマ時代には既に塩ゆでにして食べられていたといいます。近年、日本でもイタリア料理店などでメニューによく見かけるようになりました。アーティチョークのサラダ、美味しいですよね。

シナリン((Cynarine)という生理活性物質が発見されてからは、薬用への応用も注目されています。肝臓や胆のうの機能を高める、血中コレステロール値を下げる、抗リューマチ効果などのあることがわかっています。

また、欧米では葉を染料に用いることも知られています。

鎌倉市関谷で無農薬の畑をつくっている、ご存知、髙木素子師匠がこのアーティチョークをつくっていらして、花が終わった枯れた花托と、新鮮な葉をくださいました。いやいや、この花托、犬の歯を通り越して、古代の拷問器具のようですよ。これをパチンコで投げたら立派な武器です。素手で触れませんよ!

煮出してみると、豆を煮るときのような香りがし、濃いうぐいす色の染液に。葉はとくに染料として優秀な様子。アルミ媒染で鮮やかな黄色、銅媒染でうぐいす色、鉄で美しい黒緑鈍色利休鼠
ヨーロッパで染料として知られただけあって、ウールの発色が特にいいです。

花言葉は「独立独歩」「傷つく心」。・・・ふむ、妙に納得。

◎参考サイト/ 文献◎

http://ja.wikipedia.org/wiki/アーティチョーク
http://www.flower-photo.info/products/detail.php?product_id=371
http://www.hana300.com/
http://yasashi.info/a_00029.htm
https://ja.wikipedia.org/wiki/シナリン
http://www.pfaf.org
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 1」 北隆館

(C) Tanaka Makiko    たなか牧子造形工房  禁転載

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