ミネカエデ・山のもみじは伽羅色
【学名】 Acer crataegifolium Sieb. et Zucc., Acer tschonoskii
【英名】 Hawthorn-Leaved Maple
【科】 カエデ科
中部以北の本州と北海道に分布し,亜高山帯の林内に生育する落葉樹で,高さは3~5m。 枝先の総状花序に、直径8~10mmの淡黄色の花を多数つけます。雄花と両性花があるそうです。名前高山にはえる楓、の意。
葉は掌状で,5個に中裂し, 裂片には欠刻と二重の鋸歯があります。
葉は秋に黄葉します。一般のカエデ(イロハカエデなど)が赤く紅葉するのとは違いますね。果実は2個の分果からなり,それぞれに翼がついて左右に開きます。 これは他のカエデと同じようです。
ミネカエデの近縁種には,ナンゴクミネカエデ(東北南部以南),コミネカエデ,オオバミネカエデなどがあります。
イギリスのサイトの記述では、樹皮をペーストにして紙をつくる、などの記述が見当たります。
イロハカエデは煮出すと強いタンニン臭がし、金茶の染液となりますが、こちらはタンニン臭が少なく、染液が赤みを帯びています。
アルミで澄んだ伽羅色(きゃらいろ)、銅で桑茶色、鉄で薄墨色。イロハカエデでは鉄媒染では漆黒がでることを考えると、やはり、タンニンの含有量がイロハカエデより少ないのですね。山のもみじ、淡白な性格のようです。
花言葉は「他人からの好意」。7/6の誕生花。
◎参考サイト / 文献◎
・http://tsukasan.hiho.jp/flower/album/minekaede.htm
・http://www.plant.kjmt.jp/tree/kigi/mmjmine.htm
・https://minhana.net/wiki/ミネカエデ
・https://www.weblio.jp
・https://pfaf.org
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 2」 北隆館
(C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房 禁転載
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