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2019/01/13

バンマツリ・華麗な変身の油色

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【学名】  Brunfelsia latifolia (Pohl) Benth.
      Brunfelsia australis(=ニオイバンマツリ)
【英名】  Yesterday-Today-Tomorrow, Morning-Noon-and-Night,
      Kiss Me Quick, Brazil raintree
【別名】  マツリカ(誤用が定着)
【科】   ナス科

ブラジル原産の常緑小低木。明治中期に園芸用に輸入されました。
種類が豊富で、現在ではニオイバンマツリという、強い芳香のある品種が多く出回っています。

夏のはじめから花が咲きます。はじめは濃い紫、だんだん薄紫となり、数日後には白くなって終わるという、不思議なお花。
その様から英語名Yesterday-Today-Tomorrow, Morning-Noon-and-Nightがついたのですね。ロマンチックで素敵だけれど、かなり説明的になってしまうのが英語の性質の悲しさ。日本語なら、そうですね、「日めくり花」とか、「一日変怪木」みたいな感じになるでしょうか。

和名の蕃茉莉は、蕃(外国)からの、茉莉(ジャスミン類)の意味で「外国からのジャスミン」を意味します。が、ジャスミンはモクセイ科の別種。

華麗なお花の印象に騙されるなかれ。どの部位にも神経毒性があり、特に未熟な果実や種などに中毒成分が多く含まれているそうです。犬や猫が誤って食べてしまうと、眼振・散瞳・嘔吐・ふらつきなどの症状を起こし、死に至ることもあるというから、びっくり。実際アメリカのASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)には、犬が誤って花を食べて中毒症状を起こし、動物ポイズンセンターに運ばれる事例が多く報告されているといいます。日本での実情はどうなのでしょう。

花と枝葉を貰い受けたので試し染めしました。染液は色が薄く、素材の違いで色のフリ幅が大きいです。
アルミで練色から菜の花色、銅で青丹色(あおに)抹茶色、そして油色。鉄で利休色生壁色海松色(みるいろ)

土地の性質の違いで花の色を変えるアジサイも「移り気」という花言葉ですが、日が経つと花の色を変えるというのも、なかなか。やはり花言葉は「浮気な人」です。

◎参考サイト / 文献◎
https://en.wikipedia.org/wiki/Brufelsia_pauciflora
http://ja.wikipedia.org/wiki/ニオイバンマツリ
http://www.hana300.com/
http://blog.goo.ne.jp/frauyamada
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 1」 北隆館
・「色の手帖」小学館
・「よくわかる樹木大図鑑」平野隆久/著 永岡書店

 (C) Tanaka Makiko    たなか牧子造形工房  禁転載

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