シルバーティーツリー・アボリジニの薬は濡羽色
【学名】 Leptospermum brachyandrum, Leptospermum kmorosoi
【英名】 Silver Tea tree, Silver Weeping Tea Tree
【別名】 ギョリュウバイ(御柳梅)=マヌカLeptospermum scoparium
【科】 フトモモ科
オーストラリア原産。
学名のLeptospermumは、ギリシャ語のレプトス(細長い)とスペルマム(種子)に由来します。
英名の通り、葉をお茶にして飲みます。沈んだ気持ちを引き上げ意欲を高める気持ちにさせ、また精神疲労、不安、うつ状態、無気力、集中力の低下に効果があるとされています。「メラレウカ」も「ティーツリー」と呼ばれますが、メラレウカは「メラレウカ属」でシルバーティーツリーはレプトスペルム属」で別属の全くの別種。メラレウカ属のティーツリーは「ハーブティー」にはならないそうです。
ただ、アロマオイルとして一般的に販売されていティーツリーオイルの記述をみると、メラレウカと表示されているものも多いですね。ちなみに、化粧品などに用いられるティーシードオイル(Tea seed oil)、ティーオイル(Tea oil)は、英語の名称が似ていますが、ツバキ科の植物の種子から作られる油で、全くの別人です。
オーストラリアの原住民アボリジニの常備薬といわれていて、葉をすりつぶしたものを油に混ぜたものを外用として大昔から利用してきたのだそうです。今でも、かゆみ止めやちょっとした怪我や擦り傷の消毒や治療に利用している家庭が多く見られるそうです。
6月には白い花が咲く。うまく選定すると、樹高は3m〜4mほどの大木になります。
保土ヶ谷にお住まいの方から、大きくなりすぎてしまったシルバーティーツリーを剪定したという連絡をいただき、染めてみることに。
煮出すと、針葉樹のような深い森林の香りが。いわゆるティーツリーオイルの香りですね。
濃い褐色の染液となり、アルミで黄橡 (きつるばみ)、銅で朽葉色(くちばいろ)。鉄で出た濡羽色が特筆すべき美色。
メラレウカも含めてティーツリー全般の花言葉は「清潔」「力強い味方」。
◎参考サイト◎
・http://pfaf.org
・https://sodatekata.net/flowers/page/1517.html
・https://store.shopping.yahoo.co.jp/qlxyroonfd26lnsgz75fealga4/zqu6dy9u3p.html
・https://www.takakura.co.jp/enjoy/tree_natural/teatree/
・http://gkzplant2.ec-net.jp
(C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房 禁転載
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