カンナ・隣のみよちゃんは黒緑
【学名】 Canna generalis Bailey(ハナカンナ)、
Canna indica (L.)(ダンドク)
【英名】 Indian Shot (ダンドク)
【別名】 ラッパソウ、ハナダンドク
【科】 カンナ科
カンナ科カンナ属の多年草の総称。アジア、アフリカ、アメリカの熱帯から亜熱帯にかけて自生し、その中の数種が交配され、園芸種が作られています。
日本には、江戸時代に東南アジアから渡来したダンドク(檀特)が南西地方に半自生していますが、渡来したときに、多くの園芸種が作られ、生花の花材として人気を博しました。
交配で花を大きくしたハナカンナにはフレンチ種、イタリア種がありますが、鎌倉近辺のお宅や線路脇などででよく見かけるのはフレンチ種が多いように思います。
花の風情がなかなかに華やかで、夏の鎌倉でもあちこちで咲き誇っていますが、どうにも「野暮ったさ」が拭えない感も・・・。
その、今ひとつ洗練されない「隣のみよちゃん的」花の印象が、妙に郷愁をそそる面もあり、夏休みの日記帳の隅にずっと咲き続けているような親しみも感じさせますね。そこがちょっと愛おしかったりして。
ダンドクの種は、黒く硬いので、昔から念珠を作ったといいます。
フレンチカンナの種も、黒いようですが、少し小さいらしいです。秋口に、近所のカンナたちをときどきチェックしましたが、今のところ、種は発見できていません。要経過観察。イタリアンには種がつかないそうです。
近所の友人に、秋にお庭のカンナの葉を分けていただきました。
アルミ、すずの媒染で白橡(しろつるばみ)、銅で鶯茶(うぐいすちゃ)、特筆すべきは鉄の黒緑。特にウールは冴え冴えとして気品に満ちています。やるな、隣のみよちゃん。
別名のラッパソウは、筒になっている茎を、笛にして子供が遊んだことから。
花言葉は、「南の誘惑」。ウンウン、お高くとまっていない分、大いに誘惑にひっかかりそう。
鎌倉界隈では、夏に大いに咲き誇りますが、俳諧では秋の季語。
◎参考サイト / 文献◎
・http://www.hana300.com/
・http://ja.wikipedia.org/wiki/カンナ
・https://ja.wikipedia.org/wiki/カンナ科
・「花と樹の事典」木村陽二郎 / 監修 柏書房
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 1」 北隆館
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 3」 北隆館
・「和漢三才図絵」第94巻 寺島良安 / 著
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