エキナセア・ハリネズミは良薬なり
【学名】 Echinacea purpurea
【別名】 ムラサキバレンギク、ムラサキセイヨウギク
【英語名】 Purple Coneflower, Hedge Coneflower, Black Sampson
【科】 キク科
北米原産。学名のEchinacea(エキナセア)は、ギリシャ語の「echinos(はりねずみ)」が語源。花心のトゲトゲした様子から。
ヨーロッパでは、古くから循環器系、呼吸器系、 リンパ系の解毒に最も効果のある薬草として認識されています。
また、北アメリカのネイティブ・アメリカンたちの間でも、副腎皮質ホルモンに似た働きや抗菌作用、免疫の強化が知られていて、外傷や火傷、虫刺され、蛇の噛み傷の治療などで一般的に使われる薬草であったといわれています。インドのアーユルヴェーダでも使われてきました。
その民間療法における広い効用の多くは、科学的にも証明されています。ドイツ薬草学会(German Commission E Monographs)では、風邪、発熱、口内炎や喉頭炎、外傷の治療に効果があることを認めているといいます。効き目が強いだけに副作用もあり、経口摂取ではまず見られませんが、稀にアレルギー反応を引き起こすこともあるので、注意が必要とのこと。
株分けで増やしやすいのがうれしいです。鎌倉でも最近あちこちのお宅のお庭に植わっているのを見かけます。8月に花が終わったあと、9月ぐらいに行うとよいそうです。薬も作ってみたいですねぇ。
ハーツイーズさんに、エキナセアをたくさんいただきましたので染めてみることに。煮出すと、キク科特有の甘みのない芳香が漂います。
薬効を反映してか否か、どの媒染でも大変堅牢な色を染め上げました。
アルミで強いトパーズイエロー、銅で鶯色、カーキー色。鉄では透明感のある濃い黒緑。
花言葉は、「優しさ」「深い愛」。8月20日の誕生花。
<参考サイト/文献>
・http://www.hana300.com
・http://ja.wikipedia.org/wiki/ムラサキバレンギク
・http://www.teych.com/
・http://www.pfaf.org
(C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房 禁転載
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