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2021/05/18

2021/05/18

お宝持ち講座「小さな自然を取り入れる」

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みなさん、こんちには。
お宝もちになる講座の時間です。

本日は準備体操の解説最終回です。

5.小さな自然を取り入れる

さて、これまでの準備運動で、みなさんの気持ちは「自由」になってきたでしょうか。
自由とは、文字通り「思いのまま」ということですが、これがちょーっとよじれると、「天上天下唯我独尊」みたいになってきて、ま、お釈迦様ならそれでいいんだけど、人間風情がこうなると、せっかく作った流れが一方的になったり、ぐるぐると自分の周りだけを回って、全然他と交流できなかったり、になってしまって面白くありません。

私はその対策に、ちょっと前まで「他人のルールに従わないなら、せめて自分で作ったルールには従う」みたいなことを自分に課していたのですが、ルールだから、と自分を無理に奮い立たせなければいけない場面も多くなってきて、やめました。

そのかわりに、自分の行動が独りよがりにならないように、全てに調和が保てるようにするのに、一番のコンパスが見つかったんですよ。

それが自然のリズムです。つまり「暦(こよみ)」

今のグレゴリオ暦ではなく、旧暦
これは江戸時代後半に整えられた「大和暦」が元になっています。

よく「旧暦」は月の動きを元にした「太陰暦」だと思われがちですが、実は旧暦に登場する二十四節気七十二候 は太陽の動きも基準になっていて、正しくは「太陽太陰暦」と呼ばれます。

今の工房を開いてから、染料はもっぱら、そのへんの空き地とか、谷戸の奥とか、近くの里山などで採っているのですが、ひしひし感じるのは、旧暦の方が、ずーっと草花の動きに合っているということです。

今の暦の1月7日(人日の節句。 七草粥の日) では、七草なんか、全然生えてません。
これが旧暦の1月7日 (今年は2月18日でした)だと、鎌倉の空き地でも、ちゃんと芽吹いたばかりのセリやナズナ、ハコベ、ホトケノザ、オギョウなどを見ることができます。今はスズナ(カブ)、スズシロ(大根)は野生のものはあんまり見ませんが。

さすがに梅雨時にするのもなんだから、お盆だけは旧盆のほうが今でも幅をきかせていますけど、元旦は寒々しいですよね。「初春」とは程遠い。

国際社会で生きていくにはグレゴリオ暦は必要ですけど、こちらは政治の世界だけにして、文化面やファッション、生鮮食料品の分野は旧暦を使った方がずっとよく回ると思いませんか。
特に生鮮食料品は、グレゴリオ暦に合わせるために無理な温室栽培なんかして、エネルギーの無駄遣いです。

人の気持ちは、体感温度とか、風の匂いとか、鳥の鳴き声とかに、無意識に大きな影響を受けているもの。人の財布はそこをくすぐってこそ、ぱぁっと開くのではないでしょうか。体感に合わないデパートの季節の仕掛け、ときどき、痛い。

この点、中国の人たちは暦の使い分けが上手ですよね。旧正月は華やかです。中秋の名月は、なんと休日です。

数年前、ルナワークスの高月美樹さんとご縁を頂いて以来、高月さんのプロデュースする「和暦手帳」を愛用しています。

月の動きを意識して毎日を組み立てるのが、本当に楽しいです。

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この頃特に、新月は大事にしています。ちょうど息を吐ききった状態」の日なのです。新月から満月までの半月は「取り込む流れ」をサポートし、満月から新月までの半月は「押し出す流れ」をサポートしてくれるのです。なんとなく、これは意識して、その日の仕事を選択しています。

人間国宝の染織家・志村ふくみさんによると、藍を建てるのに最も適しているのは新月の日なのだそうです。還元力の高い日なのでしょう。

もう少し広い視点で宇宙のリズムを表した地球暦もおすすめです。

ってな具合に、普段使う手帳やカレンダーを自然の動きを意識できるものに変えてみるのも「小さな自然を取り入れる」。
そのほか、
・草花、野菜を育ててみる
・俳句を読む (季語が必要ですからね)
・写真を撮る
・野鳥観察
・野草料理
などなど。
あと、どんなことがいいでしょう。みなさんの習慣、教えてください。

最後に、手帳の話が出たので、ついでに書いちゃおう。

手帳の日々のページには、忘れてはいけない人との約束や、納品日、締切などを除いて、
やるつもりの「予定」を書くのはやめましょう。

明日は、布団干して、冷蔵庫の片付けして、アイロンかけして、トイレの掃除して、と、流れを作るぞ! と張り切って予定を書いても、恐らく、半分も実行できませんよね?
そうすると、自己嫌悪に陥って、それこそ流れが止まります。

手帳には、その日したことを書きましょう。すると、その日のページを埋めたくなって、あれもやっちゃえ、これもやっちゃえ、って、小さな仕事が驚くほどできちゃいます。

<<私の先週のある日>>
・植木に水やった
・機織り上げ
・ピアノの練習
・エプロン縫った
・トートバッグの仕上げ(針仕事ね)
・爪切った
・ぬかみそ混ぜた
・肉まんのアンつくった

どーです、充実してるでしょ?
どんな小さなことでも書きつけると、そのうちに「雑用」という仕事は一つもないな、と思えて、切った爪まで愛おしくなる。
お試しください。

今日まで毎日お付き合いくださって、ほんとうにありがとうございました。

これで「お宝もちになるための講座」第一部を締めとさせていただきます。

3,4日お休みを頂いて、次回からは、この5つのキーワードをもとに話をさらに広げていきます。
第二部は週1,2回のペースで進めさせていただきます。
幕開けは、はい、避けては通れない「お金の話」をじっくりと。


ご意見、ご感想はどうぞコメント欄まで。(ちっちゃくて見にくいですよね、すみません)

深謝。

たなか牧子拝

<<ブログ冒頭の写真>>

自宅のトイレ。

以前ビーチコーミングにハマっていたときに、材木座海岸で拾い集めていた古いガラスの薬瓶の一つに、真鍮のワイヤーを巻いて一輪挿しを作りました。
この場所には、かならず、そのときに野で咲いている花を見つけてきて挿す、と決めています。
季節のめぐりが身近に感じられて楽しいです。意外と見つからなくて困るのが、夏です。

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