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2021/05/29

2021/05/29

お宝持ち講座「お金の話 Vol.2」

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みなさん、こんにちは。
「お宝もちになる講座」でございます。

前回から第二部。まずは「お金」の話です。
今日は、その2回目。

お金と向き合うにあたって「そのお金の使い方、無駄じゃね?」という部分を考えるところから始めていますが、前回は「食」。そして今回は「水道光熱費」部門を検分してみましょう。特に注目すべきは「電気」です。

話を進めるにあたって、みなさんには第8回でお話したこのフレーズを傍らに置いておいてください。

「あなたの手元から全ては始まる、ということを信じて疑わないことです。」


ほら、今の私たちには「自分が行動を起こしたら、世の中が変わった」という成功体験が、決定的に欠けているじゃぁありませんか。だから、私がしているちびちびした話なんて、なーんの効果もないと思ってしまいますよね。しかーし。

それは途中で諦めたからなんですよ。
あなたが想像する「劇的な変化」が起こらなかっただけなんですよ。

お宝持ちになる道は「継続の道」。そして小さな仕事は何であれ「すべて変化」なのです。あ、そこのゴミ、はい、ゴミ箱入れて。だから、疲れない方法、楽しく続けられる方法を模索することが大事なのです。・・・第一部の復習でした。

さて今日は、稼いだお金のうち、どうしても使わなければならない「水道光熱費」のうちの「電気」に焦点を当ててみたいと思います。

今日のお題「皆さん、月々の電気代、いくらぐらいですか?」

2011年3月の福島の事故を経験して、地元の建築家・日高保氏の提案で、カジュの仲間と「鎌倉エネルギーカフェ」というプロジェクトを立ち上げました。2013年から毎年、年10講座程度を企画し、時には専門家をお呼びしたり、実験をしたりして、原発に頼り切りになっているエネルギー問題を、もっと手元に引き寄せて、新しい安全なエネルギー供給、そして賢い使い方の道を模索してきました。

そこで得たことを少しご披露しようと思います。

私たちの生活は、年々「電気偏重」に進んでいます。いままで手動で済んでいたものが、次々と電化。それを政府は「CO2削減に貢献」と豪語しますが、騙されちゃぁいけません。
その電気を生み出す過程で、各家庭に届くまでの過程で、ものすごーい量のCO2が排出されているのですから。

「だって、火力発電じゃないし、原発ならCO2出ないじゃん」?

違うんですよ。原発の施設を作り、維持するために、CO2はたいそう排出されてます。一番の問題は「送電」です。エネカフェで勉強してわかったことなのですが、今の電力供給のスタイルは、一箇所で大量の電力を生み出し、それを長い距離を伝って送電して供給するというもの。その送電のための装置をつくる工事を想像してみてください。CO2出まくりです。で、なんと、

送電の過程で最低でも5%〜10%の電気のロスが生まれているんです! (これは公式発表の数字で、私たちの勉強では実に40%という例も見られることがわかりました。) 送電の際に生まれる電気抵抗が原因です。「なんだ、ちょっとじゃん」? いえいえ、5%でも原発10基分ですよ!

あ、ついでに書いちゃうと、今日本にある全ての自動販売機が撤去されると、原発2基いらなくなるという試算もあるんです。

どーです、これ。

ちょっとばかり、おののいていただいたところで、話をもっと私たちの手元に引き寄せてみましょう。

どうしてそんなに電気が必要なのでしょう。
あ、そこの独身貴族の残業残業でお仕事漬けの、あなた。普段ボーナス何にお使いですか? え? 電化製品ヲトナ買い? やっぱりね。家電量販店、未だに破竹の勢いですな。
でも、その家電、ほんとに要ります?

私たちの生活で電気は何に使われているでしょうか。エネカフェでは主に下記の4つだね、と結論づけました。

・照明 (電気を光に変える)

・通信 (電気を信号に変える)

・各種工具 (電気を動きに変える)

・熱(冷) (電気を熱に変える)

このうち、最後の「電気を熱に変える」がもっともエネルギーの無駄遣いだということが勉強で明らかになりました。

電気はなるべく、光や信号、動力に変えることに使って、熱(冷)に使っている部分は、見直す必要があります。
あ、動力については、この講座に参加している方は、少しずつ「手動」というクリーンエネルギーにシフトしてくださいね。

なのに「安全」を謳い文句にIHだの、冷暖房機だの、どんどん電化しているのよねぇ・・・。
ま、文句言ってても、いい流れはつくれません。できるところからやってみましょう。

・電気ポットは使わず、お湯はヤカンで沸かして普通のポットに入れておく。
・電気カーペットを敷く代わりに、温めた空気が足元に流れるように、送風機を使う。

一番のネックは冷暖房でしょう。暖房はまだガスや灯油がありますが、冷房はほぼ電気です。
エネカフェでは、冷房を使わずに夏を涼しく過ごす研究をずいぶんとやりました。で、わかったこと。

暑い、涼しいは「温度」には直接関係ない。問題は「風通し」である。

日高氏が放射温度計で計ったところ、カジュでも夏は室内31℃だったりするのですが、体感温度はどう考えても27,8℃なんですよ。
カジュは典型的な日本家屋でして、はじめの15年は冷房がありませんでしたが、不自由はしませんでした。だんだん外気が暑くなり、ひと部屋だけエアコンをつけましたが、それがあれば38坪全体が快適です。
家の向き、ひさしの角度と長さ、そして、風通し。それらが、自然の動きを十分に観察した上に計算され尽くしているので、家自体が省エネにできているのです。

外気が暑くなってしまったのは、エアコンの普及率が上がって、室外機による熱が大量放出されたからでして、みんなで覚悟を決めてエアコンを止めたら、気温はぐっと下がると思いますけどね。

経済優先の現在の住宅設計は、土地の有効活用のもと、自然の動きを無視した作りが多いので、無駄な電気を使わないと暮らしていけない。これにはぜひ、みんなでNOをつきつけましょう。一生の買い物です。いけません、そんな住宅買っちゃ。
手を動かす場数を踏むと決めたみなさんなら、驚くほど安価に、快適な住まいが手に入りますから! (後日特集)

さて、「熱」の方ですが、そうなると、「火」と上手に付き合う方法を考えなければいけませんね。
ここから先の話は、「安全に」がとても大事になってきますから、決して無理な実践はしないでくださいね。

エネカフェで一番人気だった講座が「でんきないとかふぇ」。もう3回実施していますが毎回満員御礼です。
講師の佐野武氏・大野右子氏が、江戸時代から使われていた様々な生活用具のコレクションを披露しながら、電気に頼らない快適な生活の技を教えてくれます。
佐野&大野、そしてエネカフェのスタッフの一人は月々の電気代3,000円台! (私はまだ5,000円を少し切るぐらい)

使用済み食料油をつかったオイルランプ、オイルストーブ、それを植木鉢と組み合わせたおしゃれな暖房器具・その名も「テラコッタツ」などなどの、目からウロコの「非電化生活用具」の作り方、使用方法の数々。
どれもみーんな、今日から始められるアイディアばかりです。
右子さんが、私たちの目の前で、七輪でパンを焼いて見せてくれたときは、会場からどよめきが起こりましたよ。
具体的なレシピは、後日、第三部でご紹介しますね。

要は「生活を昭和30年代にもどしてみる」ということに、まとまるかと。
そのくらいが無理せず楽しめるバランスの良さ、と判断します。
コロナ騒動が収まりましたら、鎌倉エネルギーカフェを再開いたしますので、そのときはお知らせいたします。

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カジュの裏庭には、ご存知、石窯がございます。20年前に、近所の石屋さんに古い大谷石を無料で分けていただき、ワークショップ形式にして6人ほどで手作りしました。(徴収した受講料でモルタルなどの材料費を工面!)

はじめは満足に火を熾すこともできなかったのですが、ま、場数を踏みまして、今ではサクッと昼ごはんにパンを焼く、友達と肉料理を楽しむぐらいは「日常」になりました。
薪は、庭の樹木の剪定材。出た灰は畑と染めものに活用。きれいに流れが循環するようになりました。
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ここまで来て、お気づきになった方もあると思います。
そうです。
電気に頼らない生活の知恵を身につけるということは、「災害に強い暮らしが手に入る」ということでもあるのです。これは価値ある「お宝」といえるでしょう。
今は、ガスストーブにも着火や送風に電気が使われるし、電話も電気なしではかからない。そんな恐怖から解放される手を考えていきましょう。

今日から原始人になれ、ではなく、できる一手から始めてみましょう。その不必要な電化製品に使っているお金、「お宝持ち」になるための投資に回してください。

仕込み」をしっかりして、飲み物は、美味しいものを自宅から持っていきましょう。自販機に電気を使うこと、そしてお金を使うことほどバカげたことはありません。(せめてソーラー導入して自販機自家発電!)  原発2基! しかも大量の缶・プラのゴミが出る。ゴミ処理はCO2排出の元凶のひとつです。それで温暖化すれば、あなたの家の冷房費がかさむのです。

最後に少し話を俯瞰に戻しますが、電気は大量に作って送電、ではなく、地域地域の単位で小さく発電、小さく活用、がもっとも有効なシステムである、ということが、エネカフェのたどり着いた答えです。

私たちは自分の手元→地域→国→地球の順番で、この問題に取り組んでいます。
これがすなわち、私たちの稼いだ「お金」という元手の無駄遣い防止に役立ち、「お宝持ちになる」ための資金が増えることになるのです。

私はいま、ポータブルソーラー発電の導入を検討中。パソコンの電気ぐらいは自分でなんとかしようかな。

次回は、いよいよ大物「住宅関連費」に切り込みます!


<<ブログ冒頭の写真>>

鎌倉エネルギーカフェが理想とする暮らしの様子を、イラストレーター・ナツマヤ さんが描いてくれたもの。地域単位のエネルギー循環と、人のつながりを大切にした楽しい暮らし。

いろんな工夫が潜んでいるので、ぜひ、拡大してご覧ください。

◎本日の参考書◎

・「減電社会 〜コミュニティーから始めるエネルギー革命〜小澤祥司/著
・   非電化工房

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