お宝持ち講座「流れをつくる Vol.3」
みなさん、こんにちは。
鎌倉は雨の日曜日です。
本日は、お宝もちになる講座「流れを作る」の3回目。
3. 取り巻く流れ
昨日までの「流れ」の話にお付き合いくださった方は、「何でも流れに乗せろ? なんにも持っちゃいけないってこと? それじゃ世捨て人じゃん!」と思ったかも知れませんね。
いやいや、それじゃ、モノ作って売ってる私、商売あがったり(笑)。それに、私だってそれなりにオシャレして、美味しいものも食べて、好きなものに囲まれて生きていきたいです。
心配ご無用。今日の「取り巻く流れ」の話を聞いていただければ、ご納得いただけるのではないかと。
前々回、「押し出す流れ」は「取り込む流れ」を上回っていなければいけないというお話をしましたが、「どう考えても、損をするような気がする」と、悶々としてます?
では、これならどうでしょう。
「押し出す流れ」を「還元」、「取り込む流れ」を「酸化」と、置き換えてみるのです。前々回のチャートにも示しましたが(ちょっわかりにくいですかね)、「取り巻く流れ」も「還元」の仲間とみなします。
そして、「還元」は「発酵」と置き換えることができます。
↓クリックして拡大
産業革命以来、地球上は、「酸化過多」の状態に陥っています。ま、物理的な意味では文字通り、人類がいろんなもの「燃やしすぎ」なので、Co2が大量に排出されてあちこち困ったことになっていますね。空気が酸化し、土が酸化し、水が酸化し・・・。
そして人の体も酸化し、メンタルも酸化している。(と私は感じる)
酸化するとは、言い換えれば「サビる」ということ。昨今「抗酸化作用の〇〇」などというサプリが、ずいぶんと売れているようですが、そんなものがなかった頃は、人はどうやってサビ止めしていたんでしょう。
サビ止め、つまり「還元作用」。
サプリがない頃、この還元作用を司っていたのが発酵微生物です。
もともと日本は、世界に冠たる「発酵大帝国」! 日本人はみーんな発酵司(つかさ)でしたね。
ぬか漬けを筆頭に、郷土ごとに編み出された漬物たち、味噌も、醤油も、納豆も、美味しいお酒ができるのも、すべて発酵微生物のおかげです。
ところが、こうしたものが「流通」に乗るようになって、時代は変わってしまった。食中毒が怖いからと、これらの発酵食品もいろいろな殺菌処理がされるように。そして、抗菌、殺菌、大流行。はい、ふぁぶ◯◯◯でシュッ。そりゃ、繁殖しちゃ困る微生物もいるけど、「消滅させる」んじゃなくて、「鎮める」のが正しい付き合い方ではないだろか。
人に都合の悪い微生物にも、地球規模で考えたら、還元の役目はどこかにあるだろうし。
そうこうしているうちに、私たちの内も外もサビだらけ。アレルギーが広がったのも、この辺に一因があると私は踏んでいますが、どうでしょう。
なので、還元(もとに戻す、酸素を引き離す)にあたる「押し出す流れ」のほうにウェートを置いてみたわけです。
あ、煮込みうどんができた。
食べながら、失礼します。
で、この還元力を備えた「押し出す流れ」のカラーをもった、ちっゃな流れ(チョロチョロしたもの、渦巻きのもの、ウェーブでも、バイブでも)をなるべくたくさんつくります。この流れだけは、よそからはあんまり来ませんので自分で作り出します。
これが「取り巻く流れ」です。
このチョロちゃん、「押し」「入り」どちらの流れからでも作れます。カラーは「還元(発酵)」色です。イメージの話ですよ。
かわいいチョロちゃんを、たくさん増やす仕事を「仕込み」と呼ぶことにいたしましょう。
つまり、ちょっと手をかけて、あとは時間に仕事をしてもらうような、現在進行形のもので自分の周りを満たします。
抽象的なことばかり言ってもなんなんで、例えば、
・ぬか床はじめてみる。(今、簡単キットがいろいろあるよ!)、朝、会社行く時、キュウリを一本さしていくだけでいいんです。帰ったら、美味しいのができてます。
・同じく、味噌、梅干し、らっきょう、果実酒なんかを仕込んでみる。
・種まいてみる。
・ホームベーカリー持ってる?! 箱から出して、寝る前に種を仕込みましょう! 朝、焼き立てパン💓
・隣のお庭の夏みかんもらった。(取り込む流れ)、ジャムにして保存。で、おすそ分けしてみる。
・・・どーも発想が貧困だ。夕食がうどんってのがいけなかったか? おいしかったけど。
自分の身がそこになくても(他のことに従事していても)、これであなたの周りは、あなたをリッチにするためのチョロちゃんたちが勝手に働いてくれます。
(・・・よく考えてみると、私の周辺の人、筋金入りの仕込みマニアばっかりだなぁ。(笑))
仕込み仕事に慣れてきたら、ついでにコレステロール対策も。
例えば、
・押入れにしまいっぱなしの雛人形。来年は出してみる。
・箱に入れっぱなしの花瓶、お花活けてみる。
これでお人形も花瓶も「取り巻く流れ」に乗りました。発酵を始めます。
あと、心のサビ落としには、
・きれいな絵、飾ってみる。
・お気に入りの食器でご飯をいただく。
・いい香り、いい音楽を楽しむ。
などをぜひ。
プロのモノ作りの端くれといたしましては、みなさんの「取り巻く流れ」に乗っけてもらえるような、発酵力満ち満ちたモノを作って、心の還元をお手伝いしたい、と、切に願うものです。
どうぞ、お買い物をされるときは、ぜひ、そんな作り手の気持ちのこもったものを、お求めくださいませ。
日々、精進。
本日はここまで。
明日は準備体操の4つ目「小さな仕事が世界を変える」について。驚愕の◯◯が登場します。
<<写真>>
世界でも珍しい、発酵染料である日本の「藍甕(あいがめ)」。よく発酵した健康な還元状態にある藍の液は、玉(ぎょく)のような翠(みどり)色をしています。
それが空気中で酸化することで、美しい無数の青を染め上げるのです。
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