お宝持ち講座「お金の話 Vol.3」
みなさん、こんにちは。
お宝持ちになる講座でございます。
さて本日は、お金の話の3回目。住宅関連経費に切り込んでいきます。
◆どう向き合ったもんでしょ?
もっとも高額な買い物、家。
毎月もっとも高額な経費となる、家賃。
人が、自らの健康を引き換えにしてまで、お金を稼ぐことに取り憑かれる一因でもあるのが、この住宅問題。
収入が安定しない若者が、ネットカフェ難民に陥ってしまうほどの大問題です。
この経費を削れない限り、私がこれまで提案してきたポストコロナのリッチライフづくりは、ただの「絵に描いた餅」になってしまいます。「なんだかんだ言って、金だよ、金!」ってね。
いや、わたしもお金を否定する気はありません。
世の中、極楽とんぼに、好きなことだけで生きていける人ばかりではないし。
誰もやりたがらない、でも誰かがやらなければいけないような仕事についてくれている人、その多くは公務員さんにいるわけで
、そういう人に、ちゃんと税金は払いたいじゃないですか。
だから、そういう人に感謝を込めて気持ちよく税金を収めても、全然困らないためにも、この住宅関連の経費削減には、勇気と英断をもって取り組む必要があります。
◆何が一体、高いわけ? その1
まず私たちは、住宅メーカーが提示する家の値段を「鵜呑みにする」をやめなければいけません。
見積もり明細をじーっくりと一行ずつ見てみましょう。何に一番お金かかってます?
おそらく、「人件費」ではないでしょうか。施工費などの項目がそれです。あと、セット表示にされている「建具」「システムキッチン」「トイレ」「ユニットバス」なども要注意。さりげなく、人件費が隠れています。「そこだけ、自分で手に入れた材料を使いたい」みたいなことを言うと、セットで取ろうと思っていた人件費が表に出るので、いい顔されませんね。
◆何が一体、高いわけ? その2
さて、上ものづくりの経費を削減できたとしても、どうにもならないのが「土地の値段」。
バブル時代を知っている人はご存知ですよね。土地を転がすだけで、信じられないお金が動いたことを。
さすがに異常な地価高騰に歯止めをかけるべく、1989年(平成元年)に土地基本法という法律ができました。
その第4条に、
土地は、投機的取引の対象とされてはならない
という一項があります。何だ、いい法律、あるじゃないの。
「えー、転売って、今でもされてるじゃん! 」
そうなんですよ。こういう法律があるにもかかわらず、今でも、転売に対する厳密な罰則がないんです。
いいですか、みなさん。本日のテーマ「勇気と英断」はここで使います。
国会議員の選挙の時、この法律の罰則規定に取り組む議員を選出しますよ!「選挙なんか行っても無意味じゃん」・・・こらこら、今まで学んできたじゃあないですか。ハキリアリのプロトコルですよ。じわじわ攻めますよ。
◎つぶやいてください、ツイッター。
◎書いてください、国土交通省のパブコメ、ホットライン!
ステイホームです、時間はあります。今が攻め時。
これで、ポストコロナ時代は、「土地では儲けられない社会」をつくってしまいましょう。
自殺したくなるような高い家賃やローンをなくすために。
最終的には、土地はすべて国有化、が私はポストコロナ時代に必要ではないかと思っています。でも、これには戦後の農地改革並みの大鉈をふるわなければいけません。
そのための地固めを今から始めましょう。
◆必要、不必要を見極める
これまでのこの講座で感じていただけたと思うのですが、幸せの基準を「人との比較」から切り離してしまうと、「見栄」のために欲しいと思っていたものが、全部いらなくなります。
なんとなく「持っていると安心」「みんな持ってるし」みたいな理由で所有していたものを、潔く押し出す流れに乗せてしまうと、意外と必要な空間ってそんなに広くないことがわかってきます。
そして、妄想力を駆使して、自分の暮らしてみたい空間をリアルにシミュレートしてみましょう。できれば下手でも何でもいいので、絵に描くとか、箇条書きにするなど、目に見える形で外に出しておきます。
リアルであればあるほど、必要な情報が入ってくるのです。(取り込む流れ)。
◆実際、家っていくらでできるの?
20年ほど前に、横浜で「100万円の家づくり」 という ワークショップに参加したことがあります。千葉で農園を経営する小笠原昌憲さんは、大工でもなんでもありません。参考書を片手に、手始めに農園の養鶏所を手作りし、請われてあちこちに100万円台の施設を作り、ついには、納屋付きのたいそう豪華な自宅を確か300万円台(ちょっとうろ覚えだけどたしかそのくらい)で作ってしまったという人です。ほったて小屋のレベルではありません。水回りも、暖房機能もちゃんとしています。
「火災保険に入るときに見てもらったらね、家の価値、3000万円って言われて、気分良かったですよ!」と言ってました。
ちいさな模型を手にしながら、家を建てる手順を披露していく小笠原さんの言葉は、「お宝もちになる」ためのヒントが盛り沢山でした。
「サラリーマンさん、よく時間がないって言うんだけど、週末ごとに柱一本ずつ刻んで、貯めていけばいいじゃない」
「ノミで削るのが難しかったら、ホゾを刻むのに便利な電動工具もあるよ」
「どうしても自分では無理なところはプロに相談すればいいし」
「ああ、お風呂はね、ユニットバス買ったのよ。買えばね、取扱説明書が付いてるから、それ見ながら組み立てたの」
これですよ、これ。
この講座でも再三言及したこと。つまり「難しく考えない」。そうですよ。ちょっとずつ、できる範囲でコツコツやってれば、ちゃんとできます。仲間がいればスピードアップもできます。ネットワークができていれば、材料も、買わずに解体する古民家の現場からもらえたりします。
なんか、ワークショップが終わったときには、自分は何でもできそうな気持ちになりましたよ。それだけでも大収穫でした。
もっとタイトに実行したい人には、坂口恭平さんのモバイルハウス 三万円で家をつくる がオススメです。建築家なのに、家をたてることに疑問をもってしまった坂口さん。ホームレスのお師匠に弟子入りして、本当に3万円で移動可能なお家を作っちゃう。電気も通ってます。
恥ずかしい? ・・・なにと比べて?(笑) 私はちょーかっこいいと思いました。
◆さあ、データ取りだ!
ロバート・B・パーカーというアメリカの推理作家の代表作「探偵スペンサー・シリーズ」。
大好きなシリーズで、全部読んでます。主人公の探偵スペンサーは、古き良きアメリカの男の象徴のようなキャラで、もとプロボクサー、料理が得意で、読書家。行動基準には独自の美学があります。
そのシリーズ5作目「初秋」では、両親に見放され、心にキズを負った15才の少年ポールを、自立させるために、スペンサー流に鍛え上げる下りが一番の見どころになっています。
まず、スペンサーが料理して、ちゃんとした食事をさせる。それからジョギングに連れ出す。さらに、身を守れるようにとボクシングを教える。
そして、なんと、二人きりで、一から家を一軒建てるのです。
いざとなれば自分の住処ぐらいは自分で作る、という、DIY王国アメリカ(過去の話ね・・・) の伝統がここに見えるわけです。
日本も「結の仕組み」という村の決まりがあって、茅葺屋根の葺き替えなどは自分たちでやっていましたね。
まずは、本箱とかの小さな家具あたりから始めますかね。それから物置き、納屋。
そこまでくれば、ほーら、家が見えてきた!
リモートでも仕事ができることを証明できたコロナ禍。ポストコロナはこれをもう少し掘り下げて、東京にいなくても仕事ができるスタイルを確立してしまいましょう。そうすれば、安くて広い土地も手に入ります。畑付き💓
私は今のところ、鎌倉という地縁の中にすべてがあるので、容易に両親が残してくれた家を処分できない状況だけれど、自分で家を作る夢は捨ててません。シミュレートはばっちりです!
次回は「教育関連費」について。
<<写真>>
前回の講座でも登場した日高保氏。
日高氏は、昔ながらの伝統建築の建材/手法を今の建築に活かす工夫をされています。
もともと、日本のお家は、村人が総出で建てたり修理したりしていました。
そのプロジェクトを「結の仕組み」といいます。
2017年、ボランティアを募集していた藤沢の現場に、竹小舞を手伝いに行ったときのスナップです。
竹も、お施主さんとボランティアが竹林から切り出したもの。
壁の芯となる竹の骨組みづくりは、特別な職人さんでなくてもできる作業なのです。
技術を継承できるだけでなく、多大な人件費削減になります。
◎本日の参考書
・改訂新版 100万円の家づくり 小笠原昌憲 / 著
・小笠原農場(小笠原昌憲さんのサイト)
・モバイルハウス 三万円で家をつくる 坂口恭平 / 著
・「初秋」スペンサー・シリーズ第5作 ロバート・B・パーカー / 著
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